茂木敏充論:
実は、私は茂木氏がテレビ出演も何も、彼が単独で語るのを聞くのは初めてだった。漏れ承るところでは、彼も次期というべきかどうか知らないが、総理候補の一人だそうで、西村康稔氏や加藤勝信氏らと共に官邸(と言っても総理という訳ではないようだが)での評価が高いのだそうだ。彼の性格には兎角の評判があるようだが、ライトハイザーUSTR代表との交渉を纏めて見せた辺りでは、流石に東大からハーバード大学の修士かと思わせてくれていた。それだけに、昨夜は何を語るかと、ある程度以上の興味と期待を持って聞いていた。
結論を言ってしまえば、反町が如何なる話題を振っても極めて論理的にというか、正論的な無難な事を言うだけで「凄いな。切れるな」という感じがなかったのは意外だったし、肩すかしを食ったような気がした。思うに、ここで何か言わないでも良いようなことを言うまいとの、防御的な姿勢でも採っていたのかとすら感じた。即ち、飽くまでも本筋を外さない賢明さというか、抑制的な態度を採っておられるのかということ。官僚のご出身ではないのだから、このような語り口では面白味がなかったというのが、私の偽らざる印象だった。
だが、我が国の外交は中国が如何にもコロナウイルスを巧みに成業したかの如くに振る舞って見せたかと思えば、アメリカとの対立を一層本格化させたような出方をしてきたし、UKとの国際的な取り決めなどなきが如き態度を鮮明にして香港に国家安全法制の適用を決めてみせるなど、何処かの外国人記者が安倍総理の記者会見の際に唐突に「アメリカと中国の何れを採るのか」との質問をぶつけたほど、その姿勢というか態度に如何に対応するかが、案外に難しい問題のようにすら見える時が来ているのだ。習近平主席の国賓での招待問題も残っている。
それだけではない。昨日には茂木外務大臣は韓国の康京和外務部長官との電話会談で色々と釘を刺してこられたように、韓国は文在寅政権は選挙で勝利した勢いを駆って又ぞろ貿易管理に苦情を言い募って無駄としか思えないWTO提訴を言い出したし、嘘で固めた徴用工問題で差し押さえた日本製鉄の資産の現金化に8月には動き出すと表明したようだ。ロシアとの領土問題も膠着状態だし、DPRKの拉致被害者救出という重要な案件もある。外務大臣の手腕への期待感は増す一方だ。私は茂木氏はあの場では控え目の発言に徹すべしとの判断をしたのだと解釈している。
何れにせよ、私は茂木外相には“To do list”に記載された多くの項目に適切な優先順位を付けられた上で、難関だと見えた対USTR交渉を巧みに乗り切られた力を十二分に発揮されて、我が国と「茂木敏充ここにあり」との存在感を世界に見せつけて貰いたいのだ。その為には「専門家会議に諮って」というような責任回避的な発言を繰り返したり、「誤解だ」などと人を見下したようなことを言っていては、官邸に評価されても一部の国民に見放される危険性があると、ご認識願いたいのだ。現今のような難局に直面している折から、期待された実力を発揮して見せて欲しいのだ。
実は、私は茂木氏がテレビ出演も何も、彼が単独で語るのを聞くのは初めてだった。漏れ承るところでは、彼も次期というべきかどうか知らないが、総理候補の一人だそうで、西村康稔氏や加藤勝信氏らと共に官邸(と言っても総理という訳ではないようだが)での評価が高いのだそうだ。彼の性格には兎角の評判があるようだが、ライトハイザーUSTR代表との交渉を纏めて見せた辺りでは、流石に東大からハーバード大学の修士かと思わせてくれていた。それだけに、昨夜は何を語るかと、ある程度以上の興味と期待を持って聞いていた。
結論を言ってしまえば、反町が如何なる話題を振っても極めて論理的にというか、正論的な無難な事を言うだけで「凄いな。切れるな」という感じがなかったのは意外だったし、肩すかしを食ったような気がした。思うに、ここで何か言わないでも良いようなことを言うまいとの、防御的な姿勢でも採っていたのかとすら感じた。即ち、飽くまでも本筋を外さない賢明さというか、抑制的な態度を採っておられるのかということ。官僚のご出身ではないのだから、このような語り口では面白味がなかったというのが、私の偽らざる印象だった。
だが、我が国の外交は中国が如何にもコロナウイルスを巧みに成業したかの如くに振る舞って見せたかと思えば、アメリカとの対立を一層本格化させたような出方をしてきたし、UKとの国際的な取り決めなどなきが如き態度を鮮明にして香港に国家安全法制の適用を決めてみせるなど、何処かの外国人記者が安倍総理の記者会見の際に唐突に「アメリカと中国の何れを採るのか」との質問をぶつけたほど、その姿勢というか態度に如何に対応するかが、案外に難しい問題のようにすら見える時が来ているのだ。習近平主席の国賓での招待問題も残っている。
それだけではない。昨日には茂木外務大臣は韓国の康京和外務部長官との電話会談で色々と釘を刺してこられたように、韓国は文在寅政権は選挙で勝利した勢いを駆って又ぞろ貿易管理に苦情を言い募って無駄としか思えないWTO提訴を言い出したし、嘘で固めた徴用工問題で差し押さえた日本製鉄の資産の現金化に8月には動き出すと表明したようだ。ロシアとの領土問題も膠着状態だし、DPRKの拉致被害者救出という重要な案件もある。外務大臣の手腕への期待感は増す一方だ。私は茂木氏はあの場では控え目の発言に徹すべしとの判断をしたのだと解釈している。
何れにせよ、私は茂木外相には“To do list”に記載された多くの項目に適切な優先順位を付けられた上で、難関だと見えた対USTR交渉を巧みに乗り切られた力を十二分に発揮されて、我が国と「茂木敏充ここにあり」との存在感を世界に見せつけて貰いたいのだ。その為には「専門家会議に諮って」というような責任回避的な発言を繰り返したり、「誤解だ」などと人を見下したようなことを言っていては、官邸に評価されても一部の国民に見放される危険性があると、ご認識願いたいのだ。現今のような難局に直面している折から、期待された実力を発揮して見せて欲しいのだ。