新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

6月18日 その2 特別定額給付金の振り込み

2020-06-18 09:18:43 | コラム
我が新宿区は23区中で最も遅い:

私はそもそも新宿区には34万人もの人が住み22万世帯あると区の広報で承知していた。だから、こちらが申請しさえすれば給付金が直ちに振り込まれるのだろうというような幻想は抱いていなかった。想像すれば22万枚の窓開き封筒を作って必要な事項を印刷するのは大した労力を要するものではないとなる。だが、そこに22万組の申請書を詰めて郵送する手間はかなりな時間を要するだろう事も察しはついていた。それだから5月29日だったかに申請書を同封した封筒が各家庭に配達されたときにも「遅い」とは思わなかった。我が方が投函したのは31日の午後だった。

そこから先の東京都下の全区役所と市役所が受け持つであろう作業は膨大な人の手と、時間を要するだろう事くらいは察しが付いていたので、給付金の振り込みが6月中にでもあれば拍手喝采だと思っていた。だが、これは甘過ぎる読みだったと数日前に判明した。それは、聞くともなしに聞いていたTBSのヒルオビ(これは面白い材料を採り上げるが、司会の恵が好みではないので、ほとんど見ない)で驚異的な解説をしてくれたのだったからだった。

それによれば「都内23区中で振り込みが終了している率が最も低い10%前後であるのが新宿区だ」とのことだった。恵ではなく古森谷(と言ったか)という解説者が「何故遅れているかと言えば、都内だけでも1,400万人もの人口の分の印刷と封筒詰めしてからの郵送せねばならないのだ。その申請書類の審査から振込先の銀行のリスト作成が、一斉に区乃至は市役所で開始するか、または何とか協議会の例のようなところが受けて、更に再下請けに回すのだったとしよう。これでは、そういう作業を引き受ける団体がどれほどあっても足りなかっただろう」と言うのだった。

彼は「結果として、新宿区の封筒と申請書作成の仕事を請け負ったのが北海道の業者で、封筒と申請書類を作成して区役所に渡した。申請者は京都に送った。そして、京都の業者が検査して結果を大阪の業者に転送し、そこで振込先の表(リスト?)を作成して新宿区役所にトラック輸送している。区役所が振り込み作業を依頼した銀行では(恐らくネット申請分だろうが)1週間で2万件の処理がやっとだったと言っているというのだ。と言うことは、22万世帯の取引銀行への振り込みには後11週間を要するという計算になってしまうのだそうだ。

そこで、試しに新宿区役所のホームページを開くと「5月29日に郵送した申請書を入れた封筒を受け取った方の分の振り込みは、6月26日から開始」と出ていたではないか。即ち、振込完了分はネット申請だったとの推定は正しかったようだ。そうであれば、26日から振り込み開始では、そこから先では11週間かかって終了することになるのだ。最も遅い世帯では、8月まで待てという計算になる。私はこの遅さを真っ向から責める気はない。区役所のように限られて人員で業務をこなしている上に、合計で1,400万人分が加わるのだから、素早く処理できる訳がないと思うからだ。

下請けしただろう外注先だって同じ事ではないのかとは思う。この他にも国会で揉めた「持続化給付金」の処理だってあるのだから。実は、新宿区の申請書の送り先は京都府の「トッパンフォームズ」というコンピュータ関連のビジネスフォーム(事務用の書類とでも言うか)では我が国の第一人者の会社だ。新宿区は同社の京都に依頼するしか受けて貰う先がなかったのかと、その行政手腕に不信感を抱かざるを得なかった。

だが、このような給付金の交付を政府が企画されたのは大いに結構だとは思うが、「それを遅滞なく処理できる仕組みが出来ているかいないかくらいは、所管の官庁は事前に十分に調査研究しておくべきではなかったのか。野党のように孫請けまで使って口銭を中抜きするのが怪しからんと責めるのは、私に言わせて貰えば「見当違い」である。我が国の産業界の仕組み辺りを梶山大臣が知らずとも、経産省の秀才の官僚たちが把握していないとは思えないのだ。


続・迷惑メール日記

2020-06-18 08:00:47 | コラム
どうやら迷惑メールの襲撃は次の段階に進んだかのようだ:

畏友佐藤氏は「機械で送信しているのだから」と指摘されたので、不安には思わずにするよういられるようになった。その大攻勢も去る13日(土)に一旦ゼロになったので、そこから先がこちらが望むように変わって行くことを密かに期待していた。だが、そうとは行かずに14日には180本、15日は176本と漸減傾向を示していた。そして16日(火)には再びゼロとなって一休みだった。しかしながら17日には140本と減少傾向は維持されていた。本18日は128本と着実に(?)減少傾向が続いていた。

この減少振りを比率で考えると、6月12日の223本から計算すれば、本日で57.4%とほぼ半減に近い状態まで来た。私にはサッパリ読めないのだが、機械まで使ってあれほど下らないEmailを送ってくる連中なのか個人の仕業か知らないが、何らかの効果を期待しているのだろうか。何処かに猥褻文書に属する類いを開いて反応してくる者が出ることでも狙っているのだろうか。何れにせよ、90%以上は送信者が外国人の名前であり、文章が日本語で猥褻文書は全て同文であるのは、なお一層奇怪である。

私の他には被害者はおられないのだろうか。外国というか、アメリカにもご苦労様な人がいるものだと思わずにはいられない。