Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

なんでもすぐに口にするひとは嫌われる

2017-06-26 22:12:32 | 考えの切れ端
「なんでもすぐに口にするひとは嫌われる」
というようなのを、
webでもリアルでも、
最近目にしたり耳にしたりしました。
言ったもの勝ち、先手必勝、
みたいな性質がそこにはあるでしょう。
つまりはみんなが嫌いな、
縛り、支配性、他律が潜んでいるってわけですよ。

君の言うことは聴いたけれど、
だからって縛らせないよ、
支配させないよ、
君にぼく(自分)をコントロールさせないよ、
という距離を保てるとちょっと楽になります。
それであとで「あのとき、ああいったじゃん」と
<言ったもの勝ち発言>を持ちだされても、
ちゃんと話合っていない案件でしょ、と返すと吉。
思ってすぐに口に出された発言に対しては、
こっちでうまい返しが浮かばなかったならば、
「もうすこし深く考えてみるとおもしろいかもしれないですね」だとか
「もっと掘っていくといいかもしれないですね」だとかで、
かわすというか、留保しておけばいいのではないでしょうか。

あなたはあなた、ぼくはぼく。
前提はそこにあって、
なにも「誰か色」に染まる必要なんてないですよ。
「誰か色」に染まってみるっていう試みは、
もっとプライベートで良質な関係のなかで行われたり、
個人的に自己変革の必要性を感じて
自律的にやったりすることであって、
他人から迫られるものではないです。

自分の意見や考えに賛同してもらいたい気持ちは誰にもあるでしょう。
だけれど、そこに支配性をもちこむことや、
自分の意見を受け入れたんだから、僕の立場が上だ、というような
力関係を持ちこむべきではない。
そういった支配性や力関係に無頓着なひとは多いから、
受け手のほうから距離を取ることが必要なんですよね。

商売だとか、
スピードを重視する世界であれば、
思ったことをすぐに口にするというのは大事なんだと思う。
だとすれば、そこでは、
無為に他人を縛りつけない、
力関係を過度に持ち込まないことを
踏まえるべきなんじゃないかと思う。

そんなわけですが、
こういった不自由はなくしていければいいですねー。

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