読書。
『新版 原発を考える50話』 西尾漠
を読んだ。
青少年くらいから読める、50個のトピックに分けた、トーンのやわらかい反原発の本です。
「新版」とありますが、2006年版で、福島第一原発の事故については扱われていません。
あの震災による事故以来、原発や放射能について勉強をしている人は多いと
思いますが、どうにも勉強をせずにいて時代に遅れてきているような人にお薦めの本です。
放射性物質の処理はどうなるのか?だとか、原子炉の危険性だとか、
民間人は年間被曝量が1mシーベルトと決められているのに対して、
原発作業員が年間50mシーベルトまで被曝が許されることだとか、
原発のド真ん中の知りたいことはもちろん、原発立地の構造と社会の問題にも踏み込んでいて、
それも、著者の主観や思いこみに汚されていない公平な目線で語られています。
原子力を小学生から高校生までの間に、「よいもの」として教育しようと
政府や電力会社は躍起になってきたらしいですが、
そういう、「原発推進」の教育だけでは公平じゃないですから、
このような、反原発目線で書かれたわかりやすい本というものは
大切だなと思いました。
原子力に詳しい人にならば釈迦に説法となるでしょうけれど、
そうでなければ、勉強になる良書です。
科学の方面での説明、たとえばアルファ線だとか被曝の仕方だとか、
そういったところの説明は弱いですが、社会面での切り込み方や深みは、
各章ページほどなのに、実に読ませられる充実した内容になっています。
もうちょっと、僕が早く読んで、
夏休みの学生たちの読書感想文用図書におすすめしたかったですね。
『新版 原発を考える50話』 西尾漠
を読んだ。
青少年くらいから読める、50個のトピックに分けた、トーンのやわらかい反原発の本です。
「新版」とありますが、2006年版で、福島第一原発の事故については扱われていません。
あの震災による事故以来、原発や放射能について勉強をしている人は多いと
思いますが、どうにも勉強をせずにいて時代に遅れてきているような人にお薦めの本です。
放射性物質の処理はどうなるのか?だとか、原子炉の危険性だとか、
民間人は年間被曝量が1mシーベルトと決められているのに対して、
原発作業員が年間50mシーベルトまで被曝が許されることだとか、
原発のド真ん中の知りたいことはもちろん、原発立地の構造と社会の問題にも踏み込んでいて、
それも、著者の主観や思いこみに汚されていない公平な目線で語られています。
原子力を小学生から高校生までの間に、「よいもの」として教育しようと
政府や電力会社は躍起になってきたらしいですが、
そういう、「原発推進」の教育だけでは公平じゃないですから、
このような、反原発目線で書かれたわかりやすい本というものは
大切だなと思いました。
原子力に詳しい人にならば釈迦に説法となるでしょうけれど、
そうでなければ、勉強になる良書です。
科学の方面での説明、たとえばアルファ線だとか被曝の仕方だとか、
そういったところの説明は弱いですが、社会面での切り込み方や深みは、
各章ページほどなのに、実に読ませられる充実した内容になっています。
もうちょっと、僕が早く読んで、
夏休みの学生たちの読書感想文用図書におすすめしたかったですね。