Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

『ラブリーボーン』

2010-01-31 00:42:50 | 映画
ピーター・ジャクソン監督の最新作『ラブリー・ボーン』を観てきました。

主人公のスージー役のシアーシャ・ローナンという子は、
いま流行りなんだか知らないけれど、ベッキー・クルーエル系の顔でしたねぇ。

犯人役のスタンリー・トゥッチ。
気持ち悪いなぁと観ていましたが、『プラダを着た悪魔』のハゲのオカマ系で
おしゃれセンス抜群のナイジェルの役をやった人だったんですね。
あんな憎めない感じの人が、七三の髪が生えた途端に(カツラだろう)
イヤな人になっちゃうんだもんなぁ。がんばったなぁ、スタンリーさん。

物語は70年代が舞台ですが、ホリー・ゴライトリーを名乗る女の子がいたりして、
『ティファニーで朝食を』はいつの映画だ?原作はいつ発表されたんだ?
と気になってしまいました。その他、ピーター・ジャクソン監督ならではの
小説がちらっと登場していて、これもそのころに出た本だったのか?と
勉強不足な僕にはわからなくなってしまいました。
って、そんなに他意はないんだろうとは思うのですが。

スーザン・サランドンは久しぶりに観ました。
レイチェル・ワイズは初めて観ました。

映画のほうは、う~ん、それなりに面白いのですが、
並みに毛の生えた映画かなっていう感じがします。
最後のほうにかけてオリジナリティのある流れでしたが、
どうもCG風景に、おとぎ話とか童話だとか、そういった種類の
ファンタジー色の濃さを感じてしまって、それが物語自体の色とは
合っていないんじゃないかなんて思ってしまいました。
微妙なところなんですけどね。
それと、これは原作に注文をつけるわけですが、
早い段階で犯人がつかまって、その後の家族とか周囲の人とかとの
あれやこれやを描いても面白かったんじゃないかなって思いました。
天国だのなんだのっていうのの使い方がいいのだから、
犯人にあーだこーだとやってるよりも一段格上の物語に
なったんじゃなかなっていう気がします。

ま、時間のある人は観ておいてもいいでしょう、という程度です。
レンタルで十分っていえば、十分な映画でした。
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都合ガツカナイ…

2010-01-30 18:47:53 | days
いろいろあって、なかなか映画を観にいく都合がつかない。
今日の夜ならいけるかなぁ、無理していってこようかなぁ、なんて
考えているのですが、無理って言えば無理だよなぁ。

明日もいけないし、映画の日の明後日も無理っぽいし。
火曜日はまだわからんけど、未定には予定をたてられん感じだし。

と、ぼやいてみました。

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ザ・ジェッジジョンソン

2010-01-29 18:27:42 | days
たまにはこういうのも。

ザ・ジェッジジョンソン「OPUS and MAYVERSE」
http://www.youtube.com/watch?v=xeGX3ZOnQAw&feature=related

坂本美雨ちゃんに曲を提供したバンドなんだって。
この曲の美雨ちゃんバージョンも良かったので、気になる方は
検索してみてください。
ちょっと、変拍子で、拍が取りにくかったりしますが、
聞いているうちに、ここは2拍で終わりかっていうのが
わかってくるとすんなり聴けますね。
っていうか、何度か聴いたらなれるのかいな。

というわけで、ジェッジジョンソンというバンドを知ったのは
今日が初めてでした。
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タチヲ食ス

2010-01-28 18:44:26 | days
今日は「たち」を買ってきて、すまし汁を作って食べました。
この時期しか味わえない、今が旬のたち(タラの白子)。
茹でてポン酢で食べてもおいしいのだろうなぁ。
以前、居酒屋で、てんぷらで食べたのもなかなかおいしかったです。

そんなたちですが、見た目も見た目ですし、
食感も、のろのろーっとしていて、人によっては気持ち悪い
食べ物じゃないですか。

僕は子供のころ、小学校の中学年くらいまで、
これは何かの動物の脳みそだと思いこんでいて、
たちを前に、おそるおそる、味わわないでごくんと飲み下すように食べていた。
両親が、「これはタラの白子だ」と教えてくれても、
白子ってなんなのかピンとこないし、
だいたい、脳みそと言ってしまうと僕が食べなくなるから、
つまり好き嫌いができてしまうから偽って食べさせているんだろうと
かなり本気で思いこんでいた。

昔読んだ漫画『美味しんぼ』では、子羊や子牛の脳みそのフライを
中東ではよく食べるものと紹介されていて、
味や食感は魚の白子にそっくりだとやってましたねぇ。

あながち、僕の思い込みも的外れすぎるものだった
わけではなかったと言えるのかなぁ。

今となっては、うまい食べ物だと思いますね。
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降リマスナァ

2010-01-27 13:13:46 | days
昨日は一日中吹雪でした。
午後8時まで20時間の積雪量は47cmと
新聞に書いてありましたが、
もっと積もったような感じ。
朝、雪かきを30分くらいして、
夜にもう一度、今度は1時間半くらいやった。
おかげで今日は身体がだるいです。
微妙に筋肉痛ですしね。

ちなみに、うちの庭はこんな感じになっています。
雪原ですね。



庭は毎年、雪が積もっても放置しています。
物置の入り口とそこへ続く道をつけるくらいですねぇ。
と、写真だとあんまり雪が積もっているようには見えないかも…。
少なくとも110cm以上は積もっているとみられます。
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腑ニ落チナイ借金

2010-01-26 15:38:42 | days
借金なんてものは、どんなものでも
腑に落ちない類のものだと思うのですが、
そんな借金が僕にもあるようなのです。

たびたびこのブログでネタにさせてもらったりしている石沢雅史。
そんな彼が、去年か一昨年か、気になるセリフをぼそっと吐いた。

「忘れてるとは思うけど、おまえには1万円貸しているからな、
そのうち返してくれよ」

一瞬、「何を言うんだ、なんのことだ」と意味がわからなかった。
あっと思って記憶がよみがえりはしたものの、ほじくりかえすと
面倒くさいので、忘れたままのふりをしてその話を流しておいた。

あれはそう、札幌で暮らしていた、まだ大学生の頃だった。
ひとり暮らしのアパートに、その当時すでにばりばり働いていた石沢が、
休日にしても、夜勤明けにしても、よく遊びに来ていたし、
よく僕を自宅へ連れ去っていたものでした。
TVゲームをしたり、カラオケにいったり、ゲーセンへいったり、
釣りにいったり、ただただ話をしたり。

そんな日々の中、パチスロにどっぷりはまっていた石沢は僕にも
「どうだい、やりにいかないか」とパチスロを勧めてきたのだった。
そして何度か連れられて行ったパチンコ屋で、石沢のプレーを見学させられることがあり、
なにをするでもない無駄な時間の使い方には嫌気がさしてきていた。

ある日、石沢はそれまで以上に強い口調で僕にパチスロを勧めてきたのだった。
その理由は、『大花火』という、それまでの機種に比べて、大当たりの時に吐きだす
コインの数が圧倒的に多いが、それだけ当たる確率が低いという、
ギャンブル色が少々濃いしろものが登場したためでした。
パチスロ雑誌を毎月何冊か購読し、それを精読して、内容を実践しようと努めてきた
石沢は、「絶対に勝てる」と豪語しました。
その語気に押されて、いつのまにか僕は石沢とともに、
札幌は美しが丘のパチンコ屋、マルハンの門を叩いていたのです。

その当時、僕はまだ学生で、アルバイトをしてはいたもののあまりお金がなかった。
そこで石沢は、「絶対に勝てるからやってみろ、1万円貸すからそれでな」と言った。
繰り返して書きますが、石沢は「絶対に」という言葉を使った。

そして『大花火』との格闘が始まった。
もちろん、石沢が選んだ台で。
しかし、格闘などとは呼べないような一方的な展開。
まるで期待を持たせないかのようなリールの止まり具合。
どんどん両替機に吸い込まれていく千円札。
あっという間に、石沢に借りた1万円は消えてなくなりました。
その後、くやしくて、自腹のお金もいくらかつぎ込んだ記憶があります。
それでも出なかった。負けた----「絶対に」という石沢の言葉が脳裏にこだまする。

店を後にして、石沢は「今度、金返してくれよ」と無神経に釘を刺してきた。
「返せ」「返さない」の問答はそれからしばらくのあいだ、そしてしばらくの月日
続いたのでした。いつからか、石沢はぱたっとその話題を口にしなくなり、
7,8年ぶりくらいに再度言い出したのです。
まさか、機を見ていたのではないだろう…。

僕が「返さない」としている根拠には、
石沢の「絶対に勝てる」との発言があります。
「『絶対に』って言っておいて、負けたじゃん」と返します。
サギと一緒だというのが僕の考え。
そりゃ、僕も単純すぎました。
が、だまされたも同然なのです。そんなお金、払えません。
社会においても、サギにあえば弁護士に相談して、相手がつかまれば
裁判にかけたりするでしょう。犯罪なのです。
石沢の場合はまだかわいいものですが、
種類としては同種とみなせると僕は考えています。

また、石沢は、彼にお金を貸して返してもらうと、その金をダシにして
遊びに使わせようとするクセがあります。
結局、貸した金はなくなる運命をたどらされてしまう。
それと同様に、このパチスロの一件を、
そんな石沢の性向の一面として考えることもできるのです。

石沢はこのブログを読んでいると思うので、あえて書きましたが、
どうだい、返してもらえない気がしてきただろう、ええ?
でも、君が僕に「忘れてると思うけど、一万円貸してる」と言ったように、
僕も君に言おうじゃないか、「忘れてると思うけど、500円だけ返したよ」。
そうです、あの当時、分割なら返すかなーなんて言っていたことがあった。
それで、500円だけ返したのに、石沢はそれを忘れているご様子。
あー、だめ、全然だめ、そんな、貸した金は1万円だなんて凝り固まって
覚えてしまっていて、500円をはした金だとかってとらえて、
そんな500円を返してもらったことを忘れているなんて。
そんな石沢には、やっぱりお金を返したくないね。
というより、また書くけど、サギだし。
わかるかい、僕が君にお金を払えば、君が詐欺師であるということが確定して
しまうのだよ。僕がお金を払わないでいるから、君はまだ準・詐欺師であって、
世間的に助かっているんじゃないか。
そう思えば、贖罪の1万円じゃないか、あきらめなさい。
いや、9500円だった。
パーンと咲いてぱっと散る、そんな花火のような1万円。
打った台が大花火ときちゃ、これも何かの暗喩だよ、
花火のようにぱーっと粋に忘れてしまおうぜ。

と、まぁ、最後は私信のようになってしまいましたが、
公開書簡みたいなものですね。
多くの方に読んでいただきましょう。
駄文、失礼しました。
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損ヲシタ

2010-01-25 18:11:40 | days
宝くじの話ですね~。
これにはしょっちゅう損をさせられていますが、
それなりにドキドキを感じられたりして楽しんでいます。

それで今日は、初めてスクラッチくじをやってみました。
一枚200円のを5枚購入。やりかたも教わってけずるけずる。
結果、100円の当選で、900円の損でした。

スクラッチはすぐに結果がでるだけあって、
損したーっていう気持ちが強いですね。
これって、パチンコとか競馬とかよりも
感じるかもしれない。
パチンコも競馬もやりませんけどねー。
競馬はまぁやりたい気持ちは少しありますし、
やってた時期もあるんですけどね。

しかし、金だけをつかって簡単に増やそうとする行為は
不健康って言えるものなのかなぁ。
遊びだからいいのかなっ。
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小サナ感動

2010-01-24 00:14:25 | days
ちょっぴり感動です。
コピーコントロール機能がついているCDから
オーディオファイルを作れました。
WMP12を使っているんですが、優れモノですね。

仲間外れになりがちだった、コピーコントロールCDたちが
みんなの輪の中に飛びこみ、とけこんでいくさまが浮かんできます!
「まる子や~」って走ってきそうです、嬉しそうに。

今回ためしたのは、宇多田ヒカルちゃんもデビュー前に聞いていたという
スウェーデン出身の世界的グループ「Ace Of Base」の『DA CAPO』でした。
これで、アルバム4枚からカーステ用のCDを作れます。
ちなみに、曲目は

01 All That She Wants
02 Young and Proud
03 The Sign
04 Living in Danger
05 Beatiful Life
06 Never Gonna Say T'm Sory
07 Lucky Guy
08 My Deja Vu
09 Que Sera
10 Blooming 18
11 Cruel Summer
12 Donnie
13 Adventure in Paradise
14 Tokyo Girl
15 Unspeakable
16 Beautiful Morning
17 World Down Under
18 Wonderful Life

となっています。
年代ごとに好きな曲を並べただけですね。

今度はミシェル・ブランチのコピーコトロールCDをコピーしたいなぁ。
うまくいくかな。
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『落語家はなぜ噺を忘れないのか』

2010-01-23 09:59:36 | 読書。
読書。
『落語家はなぜ噺を忘れないのか』 柳家花緑
を読んだ。

著者の柳家花緑さんという落語家は、
人間国宝になった5代目・柳家小さんさんの孫にあたる方だということです。
柳家小さんさんといえば、坊主頭に人懐こい顔をしたおじいちゃんで、
永谷園の味噌汁のCMに出演されていたのを覚えていますが、
TVで落語を見た記憶がありませんね。いや、子供のころには見たかもしれない。
そんな気もしますが、はっきり覚えていません。

表題の「落語家はなぜ噺を忘れないのか」については、
第1章で述べられて終わります。
そこはこの本のさわりみたいなもので、全然難しくなくて、
読んでいてもちょっと物足りないくらいの内容でした。
別に説明されなくても見当がつくよ、というような感じ。

しかし、第2章、第3章と、どんどん落語の世界ならではの、
難しくは書かれていないのだけれど、専門的な方法論、
独自の世界みたいなことが述べられていきます。
そこが興味をそそられて面白かったですよ。

また、花緑さん版の落語『笠碁』が巻末に全文収録されていたりして、
落語の面白さに触れることもできます。面白かったです。

僕なんかは、小学生のころに、図書室から落語の本を2冊とか3冊とか
借りて読んだ程度で、まぁ、TVとかの落語は好きなほうだったけど、
最近なんててんで落語とは縁遠く、興味はあるんだけど、
見る機会もないし、どの落語家さんが自分にあっているかわからないから
CDを買ったり、DVDを買ったりというようなこともしたくても手が伸びない。
去年なんかは、NHKのラジオで火曜日の午後9時か9時半ころだったかな、
落語を放送していて、何回か聞きましたが、すごく面白いという
ものでもなかった。落語家さんの話し方によるものなのか、
噺があんまり笑えるようなタイプではなかったのかはわかりません。

それでも、興味はあるので、この本をきっかけにもうちょっと
落語にたいしてアンテナを張りたいかななんて思っています。
また、ラジオで聞いてみるとか、落語の本を読んでみるとか
そういうことになるでしょうね。
それと、この本の著者の柳家花緑さんの落語も聞いてみたいですねぇ。
家の居間では『笑点』によくチャンネルが合わせられているんだけれど、
落語やってもらえないかねぇ。たまにはやってるのかな、
そういうときには見ていなかったりするんですよねぇ。
あとは新聞でNHKをチェックしないと。
NHK教育なんかでもやってたりするんだろうかなぁ。
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火ノ用心

2010-01-22 19:46:44 | days
雪景色になってからはとんと聞かなくなりましたが、
晩秋までは、
「火の用心。マッチ一本火事の元」
という少年たちの声が聞こえてきていました。
僕もかつては少年消防団に属していて、同じように夜回りをしたものです。

夜回りの文句は20年前と今とまったく変わっていません。
はたして今の時代に、「マッチ」なんてものが
どれくらい使われることがあるでしょう。
喫茶店とかパブだとかでは、まだお店の住所などを印刷した
薄いマッチを「ご自由にお持ち帰りください」として
カゴにでもはいって置いてあったりするだろうか。
まったく注意を払っていないので、そのあたりの記憶が薄いですが、
あったような気がします。

10年くらい前、タバコを吸い始めたころなんかだと、
どこからか、「マッチで火をつけたタバコはうまい」という
のを聞いて、そうだな、うまいな、とその気になっていたりしました。

ドアーズの名曲「Light My Fire」は邦題が「ハートに火をつけて」
だったと思いますが、これだって、ライターで火をつける感じよりも、
マッチで火をつけたほうが雰囲気が出ますよね。
実際には火をつけませんが、詞の世界として。

そんな「マッチ」です。
ライターよりも火事の元になってしまうマッチなんです。
今の時代だと、「タバコのポイ捨て火事の元」という文句にしたほうが
実効性があるような気がするのですが、
なんだろう、拍子木を打つ夜回りの美意識、伝統意識みたいなのが、
そうはさせじと「マッチ」にこだわるのでしょうかねぇ。

まぁ、なんにしろ、子供たちが元気いっぱいに、
火事を出さないようにと注意を喚起してくれるのは、
気持ちが明るくなるものです。
これが、火事を出したことがある人だと、
聞くたびに苦々しく思うのかもしれませんが。

僕が夜回りをやっていたときには、
お決まりのように「マッチ一本、あじのもと」と
ふざけてやっていましたが、
それでも先導する消防団のおじさんなんかは、
笑いながら「ちゃんとちゃんと!」とたしなめてくれて、
僕らも悪ノリせずにそれにしたがって、
楽しく仕事を終えたなぁという思いでがあります。

小学生のときなんか、夜に出歩けることってなかなかないですからね、
こういう機会って楽しいんですよね。
子供が少なくなっても、なくなって欲しくない習慣の一つだったりします。
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