Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

『ブレイブ・ワン』

2007-10-30 20:39:56 | 映画
久しぶりに映画を観てきました。
ジョディ・フォスター主演の『ブレイブ・ワン』です。
R-15指定なので、エロすぎたりグロすぎたり暴力バリバリだったりするのかと思いきや、
いたってそんなこともなく、どこがR-15なの?という感じでした。
それにしても、ジョディ・フォスターはけっこう老けてきたなぁ…。
いくら美人とはいえもうおばさんだもんね。
ウィキペディアで調べてみたら44歳でした。そうだね、年齢相応だね。
しかし役どころはもっと若く設定されていたっぽい。
年齢について言及される場面は無かったけれど、
恋人と結婚寸前のところから始まるからね。30代に設定されていたのではないかな。
内容は、恋人とともに若いごろつきにリンチされて、
恋人は死に自分は三週間意識不明になったがために、
社会にはびこる悪党全般に憎悪を持って、誰ともなく復讐していくという話。
いわゆる社会のゴミみたいな連中を次々と殺していくところなんて、
デスノートに繋がるテーマに思えましたね。
けっこうリアリティがあって、演出が控えめだしストーリー展開も奇をてらったもの
ではないので、大人の映画という感じでした。
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『センセイの鞄』

2007-10-28 00:02:47 | 読書。
読書。
「センセイの鞄」 川上弘美
を読んだ。

幻想とか誇張とか虚勢とかそういったものがなくて、
言葉そのものが素朴に美しいというか、
「お高くとまる」という言葉があるけれど、
「お低くまとまる」みたいな、粗野じゃないんだけど、
庶民的できれいな文体だなぁと思いました。
主に居酒屋でのセンセイとツキコさんとのやりとりが
書かれているんだけど、読んでいると自分も居酒屋で
酒が飲みたくなりましたね。
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『人の心はどこまでわかるか』

2007-10-25 22:21:14 | 読書。
読書。
「人の心はどこまでわかるか」 河合隼雄
を読んだ。

今年の七月に亡くなられた心理学者で文化庁長官だった河合隼雄さんの本を読みました。
様々な分野で心理療法に関わる人たちの質問に答えていくという内容。
専門分野のことだけど、河合さんは平易な言葉使いで丁寧に、
答えすぎずに演繹的に意見を述べられています。
だから、一般の素人が読んでみても、なるほどなぁと考えさせられるところがあります。
著作はたくさんあるだろうけれど、まだまだ話を聴いてみたいような人。
亡くなられたのが残念です。
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『1973年のピンボール』

2007-10-23 16:20:50 | 読書。
読書。
「1973年のピンボール」 村上春樹
を読んだ。

村上春樹さんの第二作目の小説。
デビュー作の『風の歌を聴け』に出てくる「鼠」とジェイズ・バーが
またこの小説にも登場します。
かといって、内容が続いているかといえばそうではないわけで。
内容は不思議な感じで、村上節とでもいうのでしょうかね、そんな感じ。
最近の作品に比べると、より文章が分散しているように思えます。
しかし、これ、30歳くらいで書いたようですがすごいですね。文章力も知識量も。
しょっぱなから大物だったんだなぁ。
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『日本男児』

2007-10-20 19:39:51 | 読書。
読書。
「日本男児」 赤瀬川源平
を読んだ。

10年位前に「老人力」がヒットした(読んでないけど)赤瀬川源平さんのエッセイ集。
前に、茂木健一郎さんのエッセイ集を、食べ物にたとえるならば離乳食だと
書きましたが、今回の赤瀬川さんのエッセイ集は和食ですね。
それも、料亭と普通の家庭料理の間くらいの、しっかりした家庭料理の和食
という感じがしました。歯ごたえを感じるものもあるし、お茶漬けみたいなものもある。
話を伺っているように読めるのでなかなか面白かったです。
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vsカタール

2007-10-18 03:16:15 | スポーツ
サッカーU-22日本代表の北京五輪予選、アウェイでのカタール戦、舞台はドーハ…。
前半1-0から後半1-1においつかれ、ロスタイムにハンドからPKを奪われ1-2に…。
この結果、勝ち点と得失点差では並ぶものの、総得点でカタールに上回れて
首位からリーグ2位に陥落することになった。まさにドーハの悲劇再び。
終始カタールがボールを支配する内容。
日本はうまくゴールを回して攻めることが出来なかった。
また、1トップというシステムがどうもうまくいかなかったようにも見えた。
スピードに乗った攻撃をこころみても、相手ゴール前に自分のチームの人間が
一人しかいなかったりして、攻撃になってなかった。
やっぱり今後は2トップでやってもらいたな。
それと、森島と家長のイエローカードは余計だった。審判のホイッスルの後に
プレーしてカードをもらっている。それで二人とも次戦出場停止になった。くだらない。
これが若さゆえの愚かさだよなぁ。
なんか、今日の試合もそうだけど、これまでの試合を見てきて、
どうも北京五輪出場は難しそうに思える。縁起でもないけどさ。
パスやドリブル、トラップという基礎レベルの、A代表にくらべて劣る部分を
アイデアでカバー出来ていない。どうも、攻撃のアイデアに目を引くものが無い。
そこがこの世代の弱点なんじゃないでしょうか。
とにかく次の試合までの一ヶ月、連携を強化して欲しいですねぇ。といっても、
一ヶ月ではどうにもならなそうですが…。あーあ、なんかげんなりしてきちゃった。
…がんばれ若い代表たち!
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vsエジプト

2007-10-17 22:01:44 | スポーツ
サッカー日本代表の親善試合、対エジプト戦。
日本は大久保の2ゴール、前田と加地のゴールで4-1とする勝利をおさめた。
その失点した1ゴールはフリーキックによるもので、セットプレイ、
そこが課題になるでしょうね。
それと、パス回しのミスも後半にはいってから多々みられるようになったので、
そのへんの集中力の持続が一つの問題でしょう。とはいえ、90分も戦うのだから、
リズムの崩れる時間帯が生じることも皆無ではないのだろうけども。
大久保選手の2ゴールは見事でしたねー。ゴールへの貪欲さという点そして技術も
高原選手に次ぐように見受けられました。チーム全体としても、アジアカップに
比べるとよりアグレッシブなサッカーをするようになってきているように見えました。
ボール回しにもだんだんとエレガントさを帯びてきてますね。
有機的なボール回しが出来てきているようです。シュートを打つまでに相手を
翻弄しきってフィニッシュを迎えることが一つの課題だなと考えていました、
それが出来つつあります。来年から始まるW杯予選が非常に楽しみなる試合でしたね。
国内組でもこれだけやれるわけで、欧州組が加わってもこのチームのリズムを
崩すことなくより多様なチャンスメイクができるようなチームになって欲しいものです。
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20世紀少年完結

2007-10-16 18:15:40 | days
浦沢直樹さんの漫画『20世紀少年』『21世紀少年』が完結した。
コミックスが発売されたのは先月末で、数日前までそれに気づかなかったのでした。
で、読んでみた。なるほど、危機はすべて解決された…。
にしても、まだまだ謎が多く残されているんですよねぇ。
“ともだち”のコピーの正体のあの顔は整形したのかそれとも元々なのか。
元々だとしたらそれはそれでストーリーがちょっとおかしくなるような気がする。
また、“ともだち”の深夜の理科室での首吊りトリックについての記述も少ないし、
クラス全員のスプーンを曲げたトリックについても言及されていない。
そういうとこを描かなきゃなんでもありで描けてしまうからなぁ、
そういうところが惜しいですな。
実写映画化されるようで、そのへん、どうおとしまえをつけてくれるかが
楽しみですね。カンナ役は誰がやるんでしょうねぇ・・・と映画『20世紀少年』
のサイトをのぞいてみたら、カンナ役のオーディションのお知らせがでていました。
「私こそカンナにピッタリ!」というそこのあなた、応募してみてはどうですか?
締め切りは今月一杯のようです。
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『罪と罰 上下』

2007-10-15 16:51:24 | 読書。
読書。
「罪と罰 上下」 ドストエフスキー
を読んだ。

ロシア文学初挑戦。
ドストエフスキーなんて名前とイメージから、
けっこう堅めの文学なのかなぁと予想して読んでみたのですが、
これがそんなこともなく、読ませられる小説で、面白く一気に読んでしまいました。
名作なんていわれると、真面目くさっていて、倫理観とかをおしつけられるような
内容なんじゃないかと邪推してしまってましたね。
登場人物のロシア人の名前が、似通っているのが多かったり、会話などで変化したり
(ソーネチカをソーニャと呼んだり)するのに慣れるのには最初ちょっとだけ
苦労しましたが、なんのことはない、夢中になって読ませられました。
そのうち、『白痴』や『カラマーゾフの兄弟』も読むかもしれません。
19世紀の文豪、あなどれず、ですわ。
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『色即ぜねれーしょん』

2007-10-07 18:59:00 | 読書。
読書。
「色即ぜねれーしょん」 みうらじゅん
を読んだ。

ブロンソンズや、エロスクラップで有名なみうらじゅんさんの小説。
10年位前から気持ちにひっかかってはいたのだけれど、
みうらさんの本を読むのは今回が初めて。
マニアックだったりエロ過ぎたりするんじゃないかと、
あまり期待しないで読んでみたんですけど、そんなことはないオクテな青春小説で、
これが面白かったんですよ。
主人公の高校一年生の“イヌ”こと乾純は、ヤンキーでもなく優等生でもなく、
自分は中途半端だと感じている。
そんな彼のひと夏の出来事が、優しい視点で書かれていると思いました。
しょうがねーな、こいつらは、という感じで優しいというんでしょうかね。
この本を読んで、みうらじゅんさんのイメージがちょっと変わりました。
おすすめできる本です。
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