Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

『大人のやりなおし中学生物』

2012-10-15 21:38:48 | 読書。
読書。
『大人のやりなおし中学生物』 左巻建男 左巻恵美子
を読んだ。

その名の通り、中学レベルの生物の概要をさらーっと復習できる本だと思います。
復習できる本だ、と断言できないのは、もはや中学生物がどのくらいまで細かく
「生物」を扱っていたかを覚えていないためです。
植物の細胞の、リボソームとかミトコンドリアとかが出てこなかったので、
それって高校生物だっけ?とわからなくなりましたが、
そのくらい読みやすく難しくない内容だということです。
それでいて、遺伝子とか細胞とか進化とかを扱ってくれているので、
読みごたえはあるのです。

なかでも、これを読んでわかったよ、ということに、
遺伝子組み換え大豆の話がありました。
あれって何が危険かって、アレルギーの危険だそうですよ。
厚生省が安全だっていっても、万人が万人、100%安全っていうのはありえないそうです。

また、生物濃縮の話もありました。
最近では、福島第一原発事故によって放出された放射性物質の生物濃縮の話などが
ちらほらでていたりして、勉強不足な僕は、よく理解していないのですが、
この本では水俣病を例にとって、メチル水銀っていうものが生物濃縮されて
水俣病になったことが言われていました。

出版はソフトバンククリエイティブという会社。
ソフトバンクは出版界にも参入してきていたのねぇ。

※2017年1/23追記
→メチル水銀は生物濃縮しますが、
放射性物質のセシウムやヨウ素は濃縮せず、体外に排出されます。
おとなで100日くらいで排出されると聞きました。
誤解のないように記載しておきます。
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『アフリカにょろり旅』

2012-10-12 16:58:44 | 読書。
読書。
『アフリカにょろり旅』 青山潤
を読んだ。

東大海洋研の著者と、教授の塚本さん、そして助手の渡邉俊さんの三人による、
アフリカでウナギを探し求める旅の、過酷なのに笑えてしまう手記です。

「ウナギの研究なんて、人の役に立たないじゃないか」という著者の煩悶。
その答えを塚本教授の講演会を訪れた一般の人たちの反応に見つけ出すところから、
この本の、おもしろおかしくアホでありながらも輝きを持つ力をわかりやすく
感じさせるようになっているように思いました。
一般の人たちの反応をみながら、著者の青山さんは、知的好奇心は心の栄養だと
悟るのです。これは、解説にも繰り返し書かれていたので、そうだなぁと
改めて感じたところでもあります。

しかし、ほんとに、序盤からアフリカとの風土の違い、文化の違いに
頭を揺さぶられます。
そんな世界で僕だったら生きていけるだろうかと、自分に照らしあわせると、
どうも無理かもという気持ちになります。衛生環境が悪い、食べ物が悪い、暑い。
そんな世界でもやっていくには、意外かもしれないですが、アホさが重要な気もしています。
笑い飛ばす精神力もしかり。

とにかく、読みやすくて面白いエッセイでした。
秋の夜長におすすめしたい作品です。

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過失割合

2012-10-04 22:58:23 | days
8月20日の事故の過失割合が1:9になりました。
親父が文句を言ったら、僕の割合が1になったという。
自動車保険は「ゴネ得」という言われ方もするようですが、
親父は理屈をこね、いろいろ調べたうえで数字を用い、
そして怒鳴るという交渉術を使ったみたいです。

今夜、酔っ払った親父は、その話を何度もし、
1:9にした手柄を自慢するでもなく、披歴するように、
その交渉の具体的なやりとりを再現してみせました。

それにしても、相手は若い女性なのですが、
僕と親父の留守中に自宅を訪れて菓子折を置いていったのですけれど、
それも本人が玄関に立ったわけではなく、
「足が痛いから」という理由をつけて車の中で待っていて、
代理の人が菓子折を置いていった。
ほどなくして、僕と親父が帰宅し、
向こうの電話番号を知っていたので僕がケータイでかけると留守番電話になっていてでない、
さらにかけ直してこない。
それで、僕への謝罪は終わりというのがちょっと向こうの対応としては誠意がありません。
謝りましたというカタチだけを作ってそれでカタがついたと思っているみたい。
そのへん、うるさモードに突入した親父が相手の保険屋を介して文句を言ったようです。

とまあ、だんだん事故が処理されてきました。
あとは示談ですか。

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