読書。
『有頂天家族』 森見登美彦
を読んだ。
京都を舞台とした、狸と天狗と人間(そして半天狗と)の物語です。
大人物だった親父を亡くした四兄弟の狸。
かれらのうち一匹とて親父のような豪傑然とした狸はいない。
堅物で詰めの甘い長男、
やる気のない次男、
遊び人の阿呆者である三男。
まだまだ子どもの半人前、四男。
そんな彼らのうちの三男、矢三郎を主人公として、
天狗の赤玉先生やその弟子である弁天などとの関わりが
すなわちそのまま物語になっています。
いやあ、面白いですよ。
愉快なエンターテイメントです。
こんなにおもしろいのってあるんだ!というくらいに想像を超えておもしろい。
そして、七章あるうちのひとつひとつがそれぞれでおもしろいのに、
全体として繋がっていくストーリー、伏線だとかの謎ときが
うまく繋がるんですよね。
書き手としては、楽しくもなかなか大変だと思います。
でも、それが醍醐味なんでしょうね。
舞台も作者の育ちも京都ですけども、
登場人物たちが本心をみせずに会話を繰り拡げ、
でもそうやって本心を伝えあっている(わかりあっている)のが、
京都らしさなのだろうと思いました。
まさに秘すれば花なり、のありかたで、
それが根付いている土地なのかな、なんて。
住んだこともないので「そうとわかった」なんて
言えませんが。
どうやら続編があるようなので、
それもそのうちに読んでみようと思います。
すっごいよかったです。
『有頂天家族』 森見登美彦
を読んだ。
京都を舞台とした、狸と天狗と人間(そして半天狗と)の物語です。
大人物だった親父を亡くした四兄弟の狸。
かれらのうち一匹とて親父のような豪傑然とした狸はいない。
堅物で詰めの甘い長男、
やる気のない次男、
遊び人の阿呆者である三男。
まだまだ子どもの半人前、四男。
そんな彼らのうちの三男、矢三郎を主人公として、
天狗の赤玉先生やその弟子である弁天などとの関わりが
すなわちそのまま物語になっています。
いやあ、面白いですよ。
愉快なエンターテイメントです。
こんなにおもしろいのってあるんだ!というくらいに想像を超えておもしろい。
そして、七章あるうちのひとつひとつがそれぞれでおもしろいのに、
全体として繋がっていくストーリー、伏線だとかの謎ときが
うまく繋がるんですよね。
書き手としては、楽しくもなかなか大変だと思います。
でも、それが醍醐味なんでしょうね。
舞台も作者の育ちも京都ですけども、
登場人物たちが本心をみせずに会話を繰り拡げ、
でもそうやって本心を伝えあっている(わかりあっている)のが、
京都らしさなのだろうと思いました。
まさに秘すれば花なり、のありかたで、
それが根付いている土地なのかな、なんて。
住んだこともないので「そうとわかった」なんて
言えませんが。
どうやら続編があるようなので、
それもそのうちに読んでみようと思います。
すっごいよかったです。