読書。
『ワーク・シフト』 リンダ・グラットン 池村千秋 訳
を読んだ。
2012年のビジネス書ですが、まだまだ十分に読み応えのある本でした。
7年経っても読める理由は、
この本で著者が行った未来予測がかなりの精度だったことにまずあるでしょう。
2013年ビジネス書大賞受賞作。
本書の趣旨はといえば、
2025年を設定した未来世界を考えることから仕事のあり方について
「どういったものがIT革命後の今に、そしてこれからに合ったものなのか」
を解き明かし、
新しい仕事や生き方の姿勢を提示するものでした。
「漫然と迎える未来」には孤独だったり貧困だったりする未来が待っていて、
「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生が待っている。
そして、その「主体的に築く未来」にするためには3つのシフトが必要。
第一は、ゼネラリストからスペシャリストへのシフト。
専門技能を絶えず磨こうという話。
第二は、性格の異なる3種類の人間関係を築こうという話。
第三は、自分についてより深く理解し、価値観を再考し、
そのうえで、情熱を持ってなにかを行う生活へという話。
これが、まったく突拍子の無い話ではなくて、
ちゃんと地に足がついた論調なんですよねえ。
だから、きっちり読んでいくと、
その理路に当然ながら賛同できるし、
今の自分の方向性や考えと照らして、
旧来の生き方をしているか、
それとも未来的な生き方をしているか、
読者はその度合いを知ることができると思います。
未来には五つの要因があると著者は分析します。
1、テクノロジーの進化。
2、グローバル化の進展。
3、人口構成の変化と長寿化。
4、社会の変化。
5、エネルギー・環境問題の深刻化。
の以上がそれであり、
さらに本書ではそれらを32の現象に分け、
そこから未来予測をしています。
未来に生きる架空の人物の一日を通して、
具体的に、読者には予測された未来を感じてもらう。
そして、それから三つのシフトについて論じるというのが、
本書の体裁でした。
やっぱり、なんていうか、
こう言うとベタですけども、
これからの時代も生涯学習の時代なんだと思いました。
努力とか勉強とか、僕は嫌いなんですが、
好きで本を読むとかは大好きなんですよね。
きっと自分をよく見せるだとか他律性だとかがイヤなんです。
そうそう、ナルシシズムの話も載っていて、
ジェネレーションYだとかZだとかでこれはあると思いましたね。
自分の立位置が不安だと、
ペラペラと自分の良いところややってきたことを喋り出すのってある。
そうやって自分を安心させたいわけですが、
それはそれで、自己中心的以外のなんでもないんですよね。
けっこうみんな気付いていないと思いますが、
こういうの、若い人に多いですよ。
僕も若かったころそういう傾向はあったと思うし、
周囲を見てそう感じてましたもの。
自分たちが正しいとするんですよ。
大学のランクが中くらいだとしても、
もっと上のエリートよりも自分たちの方が
バランスがよくて真っ当だと思っている。
そういうのって今の若い人にもあります。
で、原因は、さっきも書いたように、
そうやって自分を安心させないと、
折れてしまうからなんです。
まあ、それはいいとして。
自分を変えたい人、
既存の価値観と自分の価値観が合わないことに不安を感じている人、
そういった人たちの盾となり安定剤となるような本だと思います。
おもしろかったです。
きっと『ライフ・シフト』もそのうち読みます。
『ワーク・シフト』 リンダ・グラットン 池村千秋 訳
を読んだ。
2012年のビジネス書ですが、まだまだ十分に読み応えのある本でした。
7年経っても読める理由は、
この本で著者が行った未来予測がかなりの精度だったことにまずあるでしょう。
2013年ビジネス書大賞受賞作。
本書の趣旨はといえば、
2025年を設定した未来世界を考えることから仕事のあり方について
「どういったものがIT革命後の今に、そしてこれからに合ったものなのか」
を解き明かし、
新しい仕事や生き方の姿勢を提示するものでした。
「漫然と迎える未来」には孤独だったり貧困だったりする未来が待っていて、
「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生が待っている。
そして、その「主体的に築く未来」にするためには3つのシフトが必要。
第一は、ゼネラリストからスペシャリストへのシフト。
専門技能を絶えず磨こうという話。
第二は、性格の異なる3種類の人間関係を築こうという話。
第三は、自分についてより深く理解し、価値観を再考し、
そのうえで、情熱を持ってなにかを行う生活へという話。
これが、まったく突拍子の無い話ではなくて、
ちゃんと地に足がついた論調なんですよねえ。
だから、きっちり読んでいくと、
その理路に当然ながら賛同できるし、
今の自分の方向性や考えと照らして、
旧来の生き方をしているか、
それとも未来的な生き方をしているか、
読者はその度合いを知ることができると思います。
未来には五つの要因があると著者は分析します。
1、テクノロジーの進化。
2、グローバル化の進展。
3、人口構成の変化と長寿化。
4、社会の変化。
5、エネルギー・環境問題の深刻化。
の以上がそれであり、
さらに本書ではそれらを32の現象に分け、
そこから未来予測をしています。
未来に生きる架空の人物の一日を通して、
具体的に、読者には予測された未来を感じてもらう。
そして、それから三つのシフトについて論じるというのが、
本書の体裁でした。
やっぱり、なんていうか、
こう言うとベタですけども、
これからの時代も生涯学習の時代なんだと思いました。
努力とか勉強とか、僕は嫌いなんですが、
好きで本を読むとかは大好きなんですよね。
きっと自分をよく見せるだとか他律性だとかがイヤなんです。
そうそう、ナルシシズムの話も載っていて、
ジェネレーションYだとかZだとかでこれはあると思いましたね。
自分の立位置が不安だと、
ペラペラと自分の良いところややってきたことを喋り出すのってある。
そうやって自分を安心させたいわけですが、
それはそれで、自己中心的以外のなんでもないんですよね。
けっこうみんな気付いていないと思いますが、
こういうの、若い人に多いですよ。
僕も若かったころそういう傾向はあったと思うし、
周囲を見てそう感じてましたもの。
自分たちが正しいとするんですよ。
大学のランクが中くらいだとしても、
もっと上のエリートよりも自分たちの方が
バランスがよくて真っ当だと思っている。
そういうのって今の若い人にもあります。
で、原因は、さっきも書いたように、
そうやって自分を安心させないと、
折れてしまうからなんです。
まあ、それはいいとして。
自分を変えたい人、
既存の価値観と自分の価値観が合わないことに不安を感じている人、
そういった人たちの盾となり安定剤となるような本だと思います。
おもしろかったです。
きっと『ライフ・シフト』もそのうち読みます。