リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

デカワンコ

2011-03-09 10:42:48 | オヤジの日記
中学3年の娘は、ドラマが好きである。
いや、好きだった、と言うべきか。

小学2年のとき、私がツタヤで借りた「トリック」を観てから、娘は「トリック」にはまり、「ごくせん」に夢中になり、仲間由紀恵を「神」と崇め、憧れるようになった。

それ以来、仲間由紀恵の出演作以外にも関心を持ち、ドラマを観るのが習慣になった。

おそらく週に6、7本は観ていたかもしれない。
要するに、ほぼ毎日。

娘は、ひとりでドラマを観ることを嫌い、私に一緒に観ることを強要した。
私の仕事が立て込んでいるときは、一緒に観れなかったが、そういうときはビデオにとって暇なときに観るようにした。

お気に入りは仲間由紀恵、竹内結子。
清楚な美人が、好きなようだ。

その娘が、K-POPにはまりだした2年ほど前から、ドラマを観る習慣を捨てた。
それにつられて、私もまったくドラマを観なくなり、我が家のテレビはK-POP限定の映像機器になった。

そんなある日、娘が私の仕事部屋にやってきて言った。
「デカワンコ、知ってるか?」
「多部美華子、知ってるか?」

デカワンコは知らないが、多部美華子は知っている。

娘がまだドラマをよく観ていたころ、「鹿男あをによし」というのに出ていた記憶がある。
若い女優さんだ。

「うちのクラスの女の子のほとんどが、多部美華子のこと、嫌いって言ってるんだよね」
「だからさあ、観ようぜ!」

でも、なんで嫌いなんだろうな、みんな。

「あいつらが嫌いって言うのは、ようするにカワイクないってことなんだよ。可愛ければ単純に好きなんだ。ただ、どこが可愛くなくて、どんなのがカワイイかは、本人たちにもわからないんじゃないの? カワイイ、カワイクナイで相手に通じると思っているだけなんだよ。まあ、脳の老化現象だな」

この醒めた見方。
中学3年の娘の言うことか。

娘は、私の影響を強く受けているから、少数派が好きだ。

みんながそれほど嫌うなら、観て損はないんじゃないか。
この子どもじみた反発心も、突き詰めて言えば「脳の老化現象」だろうが、ひねくれた性格は、根本的に治しようがない。


そこで、デカワンコ。

私は、面白かった。
娘も「面白いじゃん!」と言っていた。

多部美華子という女優さん。
私の中の「可愛い」という定義では、その範疇には入らないが、いい女優さんではないか、と思った。

奇抜な格好やシチュエーションにも、照れていないところがいい。
堂々と無理なく演じているところがいい。

私がそう言うと、娘が「だから、そこがカワイクナイ、ってことなんだろうな。もっと素人っぽく照れたほうがカワイイと思うんじゃないの? 最近の若い子は」と最近の若い子らしくない言い方で言った。


素人っぽく照れたほうがカワイイ。

確かに、そんな人たちが、画面にあふれているような気がします。