リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

バカ殿とご家老

2011-03-23 10:56:51 | オヤジの日記
「節電してくれってことは政府が言うことだろうけどさ、開幕を何日にしろなんてのはお上(かみ)が決めることかね」
「パ・リーグが先行していろんなことを決めているようですけど、そうはいかない」


そう言ったのは、東京ジャイアンツのオーナーだった。

タキハナ(?)という人らしいが、私はその人の名をはじめて知った。
もう一人の尊大なご老人がオーナーだとばかり思っていた。

ジャイアンツのオーナーは、尊大で倣岸な人しかなれないのかもしれない。
それが必須条件なのかも。

開幕を何日にするかを決めるのは、プロ野球機構であって、尊大オーナーではない。
合議の上で決めるのが、大人の会議というものだ。

普通は、気配りのできる大人なら、金儲けだけでなく、プロ野球を取り巻く状況というものを読む。
あるいは、読める。

強固な耐震設計を施した豪邸に住んでいるかもしれない尊大オーナー。
格差停電を経験していないかもしれない尊大オーナー。
いまだに、野球は世の中を救えると錯覚している尊大オーナー。

その尊大オーナーに、異議を申し立てることができないセ・リーグの弱腰オーナーは、長年の習性で、思考能力が停止しているのか。

ジャイアンツ様についていけば、わが球団は安泰。
だから、電力事情よりもジャイアンツ様の意向を尊重する。

尊大オーナーが、パ・リーグに主導権を握られるのはイヤだ、と薄っぺらなプライドをかざせば、弱腰オーナーたちは、簡単に尻尾を振る。

ようするに、「バカ殿とご家老の関係」である。


ジャイアンツフアンが世の中にどれだけいるか知らないが、試合が開催されても、格差停電の中、テレビも見れない、ラジオも聞けない状態の人も出てくるだろう。

「バカ殿とご家老」は、真面目にそんな人たちのことを想像しているのだろうか。

彼らの目は、いったいどこに向いているのだろう。

試合に来てくれる観客が落とす入場料と、グッズの売り上げか。
それとも、ただ単に、日程を消化したいという実務上の義務感か。

あるいは、プロ野球は被災者たちを励ますことができるという純粋な熱意か。


しかし、誰もプロ野球を開催するな、とは言っていないのだ。

ただ、時期が早いから少しだけ待ちましょう、と言っているだけなのである。


それさえも理解できず、なんでも思い通りになる、と思って強行したら、彼らは本当のバカ殿、そして無気力なご家老様になってしまう。


私は、プロ野球には興味がないが、純粋なプロ野球フアンの存在は認めている。

だから、彼らをガッカリさせて欲しくない。