カン氏は、指導力があるのか、ないのか。
ネットで見る限り、民主党支持者の中にも、否定的な人が多いようだ。
ただ、その根拠は、はっきりしない。
何を持って「指導力がない」と評価しているのか、曖昧だ。
「民間会社(東京電力)の言うことを聞くだけで、有効な手を打とうとしない。対応が後手後手である」とか「被災地に入るのが遅い」などというのがあった。
しかし、そういった指摘は、私にはどこかピント外れに思える。
どこそこの国の誰それは、災害のとき迅速に対応した、とはっきり指摘してくれれば、わかりやすいが、それを指摘した記事はない(私が知らないだけかもしれないが)。
たとえ過去に指導力を発揮した政治家がいたとして、マグニチュード9の大地震、そしてそれに続く原発事故というシチュエーションで、その政治家が的確に対応できたかと言えば、私の頭には「?」マークしか浮かばない。
今回のような災害を、日本の頭のいい役人は想定していて対応マニュアルを作っていたかもしれないが、はたしてこれほどの広範囲で被害を受けることまで想定していたかどうか。
おそらく阪神淡路大震災クラスの、1県プラスアルファの被災程度しか想定していなかったのではないだろうか。
政治家の対応を批判するのは、気持ちのいいものだ。
そこに正当な理由などなくとも、強い口調で、大きな声で著名人たちが、政治家を罵倒してくれたら、自分の意見を持たない人は、簡単に賛同するだろう(まるで自分の意見のようにそれを受け入れて)。
だが、私は「強い口調で、大きな声で」言う意見を、あまり信用していない。
私は、ひねくれた検証をするのが、好きな人種である。
だから、検証してみた。
ただ、今回と同レベルの災害は、過去に見当たらないようだ。
むかし、有能な指導者は、国の危機に際して、迅速に対応したかもしれない。
強権を発動したかもしれない。
だが、それは原子力発電所のない時代の話である。
しかも、今回のマグニチュード9の大地震が、先進国で起こったという歴史も見当たらない。
ようするに、比較する対象が、ほとんどない。
米国スリーマイル島の原発事故(メルトダウン)のとき、時のカーター政権がどんな対応をしたか、細かいことはよくわからない。
事故から3日後に「原発から16キロ以内の人は屋内待機」という勧告が出されたようだ。
これは、今回と比べて、特別早い対応だったのだろうか。
日本の場合、これに「余震」という見逃せない判断要素がプラスされる。
そのことを想定した場合、「対応が遅い。後手後手だ」という指摘は、はたして適切なのか。
チェルノブイリの場合もメルトダウン。
これは、当初は「秘密災害扱い」だったから、政府の対応以前の問題だ。
だから、比較のしようがない。
では、今回の津波の後の対応は・・・・・。
大きな津波が来て、人や建物が流されたあと、迅速にしなければいけないのは、遭難者の救出と生存者の安全確保だろう。
これは、まず初動の段階では、自治体の裁量と能力によるものが大きい。
2005年に米国ルイジアナ州を襲ったハリケーン・カトリーナは、津波ではないが、多くの人と家を流した。
時のブッシュ政権は対応が遅れたらしく、被災地に物資が届かず、餓死する人が少なからずいたらしい。
今回、物資が被災地に確実に届けられているとは言えないようだ。
つまり、対応が遅れている。
これは、政府、ひいてはカン氏の力不足によるものと言えなくもない。
餓死なさった方がいたかは、わからない。
ネットで、その報道を見つけることはできなかった。
検証してみると、カン氏に特記すべき指導力はない、と言うことはできる。
しかし、大震災、大津波、原発事故という人類史上例を見ない災害に対したカン氏の指導力の有無を、我々が本当に知るのは、これからだろうと私は思っている。
彼が、「日本をよみがえらせた男」と評価されるのか、「日本の活力を奪った男」と評価されるかを判断するには、もう少し時間がかかるだろう。
これほどの大災害だったのだ。
まだ不気味な余震も続いている。
早急な対応は必要だが、物事には準備というものがある。
取るものもとりあえず、という安易な発想では、時間と物資を無駄にするだけだ。
こんなときは、足を引っ張ることだけを考えるのではなく、東京電力側も含めて、エールを送ることも必要だと私は思っている。
ただ、オザワイチロウ氏。
彼は「カオナシ」になってしまったのか。
彼の選挙区である岩手県が被災したのに、彼の顔が見えない。
こういうときこそ、先頭に立って、選挙区のために尽くすべきなのに、(ネットでは)オザワ氏の噂を聞かない。
昨年のハイチ大地震のとき、ブッシュやクリントンなど大統領経験者が、オバマ大統領をバックアップしたと聞いている。
いま、同じように、政党を超えて支援の輪を広げるべきときに、同じ政党の有力政治家の顔が見えないというのは、異常事態だと言っていい。
弱腰のマスコミは、「剛腕」のオザワ氏が怖くて叩けないんですか。
ネットで見る限り、民主党支持者の中にも、否定的な人が多いようだ。
ただ、その根拠は、はっきりしない。
何を持って「指導力がない」と評価しているのか、曖昧だ。
「民間会社(東京電力)の言うことを聞くだけで、有効な手を打とうとしない。対応が後手後手である」とか「被災地に入るのが遅い」などというのがあった。
しかし、そういった指摘は、私にはどこかピント外れに思える。
どこそこの国の誰それは、災害のとき迅速に対応した、とはっきり指摘してくれれば、わかりやすいが、それを指摘した記事はない(私が知らないだけかもしれないが)。
たとえ過去に指導力を発揮した政治家がいたとして、マグニチュード9の大地震、そしてそれに続く原発事故というシチュエーションで、その政治家が的確に対応できたかと言えば、私の頭には「?」マークしか浮かばない。
今回のような災害を、日本の頭のいい役人は想定していて対応マニュアルを作っていたかもしれないが、はたしてこれほどの広範囲で被害を受けることまで想定していたかどうか。
おそらく阪神淡路大震災クラスの、1県プラスアルファの被災程度しか想定していなかったのではないだろうか。
政治家の対応を批判するのは、気持ちのいいものだ。
そこに正当な理由などなくとも、強い口調で、大きな声で著名人たちが、政治家を罵倒してくれたら、自分の意見を持たない人は、簡単に賛同するだろう(まるで自分の意見のようにそれを受け入れて)。
だが、私は「強い口調で、大きな声で」言う意見を、あまり信用していない。
私は、ひねくれた検証をするのが、好きな人種である。
だから、検証してみた。
ただ、今回と同レベルの災害は、過去に見当たらないようだ。
むかし、有能な指導者は、国の危機に際して、迅速に対応したかもしれない。
強権を発動したかもしれない。
だが、それは原子力発電所のない時代の話である。
しかも、今回のマグニチュード9の大地震が、先進国で起こったという歴史も見当たらない。
ようするに、比較する対象が、ほとんどない。
米国スリーマイル島の原発事故(メルトダウン)のとき、時のカーター政権がどんな対応をしたか、細かいことはよくわからない。
事故から3日後に「原発から16キロ以内の人は屋内待機」という勧告が出されたようだ。
これは、今回と比べて、特別早い対応だったのだろうか。
日本の場合、これに「余震」という見逃せない判断要素がプラスされる。
そのことを想定した場合、「対応が遅い。後手後手だ」という指摘は、はたして適切なのか。
チェルノブイリの場合もメルトダウン。
これは、当初は「秘密災害扱い」だったから、政府の対応以前の問題だ。
だから、比較のしようがない。
では、今回の津波の後の対応は・・・・・。
大きな津波が来て、人や建物が流されたあと、迅速にしなければいけないのは、遭難者の救出と生存者の安全確保だろう。
これは、まず初動の段階では、自治体の裁量と能力によるものが大きい。
2005年に米国ルイジアナ州を襲ったハリケーン・カトリーナは、津波ではないが、多くの人と家を流した。
時のブッシュ政権は対応が遅れたらしく、被災地に物資が届かず、餓死する人が少なからずいたらしい。
今回、物資が被災地に確実に届けられているとは言えないようだ。
つまり、対応が遅れている。
これは、政府、ひいてはカン氏の力不足によるものと言えなくもない。
餓死なさった方がいたかは、わからない。
ネットで、その報道を見つけることはできなかった。
検証してみると、カン氏に特記すべき指導力はない、と言うことはできる。
しかし、大震災、大津波、原発事故という人類史上例を見ない災害に対したカン氏の指導力の有無を、我々が本当に知るのは、これからだろうと私は思っている。
彼が、「日本をよみがえらせた男」と評価されるのか、「日本の活力を奪った男」と評価されるかを判断するには、もう少し時間がかかるだろう。
これほどの大災害だったのだ。
まだ不気味な余震も続いている。
早急な対応は必要だが、物事には準備というものがある。
取るものもとりあえず、という安易な発想では、時間と物資を無駄にするだけだ。
こんなときは、足を引っ張ることだけを考えるのではなく、東京電力側も含めて、エールを送ることも必要だと私は思っている。
ただ、オザワイチロウ氏。
彼は「カオナシ」になってしまったのか。
彼の選挙区である岩手県が被災したのに、彼の顔が見えない。
こういうときこそ、先頭に立って、選挙区のために尽くすべきなのに、(ネットでは)オザワ氏の噂を聞かない。
昨年のハイチ大地震のとき、ブッシュやクリントンなど大統領経験者が、オバマ大統領をバックアップしたと聞いている。
いま、同じように、政党を超えて支援の輪を広げるべきときに、同じ政党の有力政治家の顔が見えないというのは、異常事態だと言っていい。
弱腰のマスコミは、「剛腕」のオザワ氏が怖くて叩けないんですか。