昨日イタリアのスプマンテを取り上げたついでに、
なかなかここで紹介できなかったプロセッコ Prosecco のことを書きたいと思います。
プロセッコは プロセッコという名前のブドウから造られるイタリアのスパークリングワイン、
というのが私たちの今までの認識でした。
が、2009年8月1日から、プロセッコの世界が大きく変わることになりました。
第44番目の “DOCG” (イタリアワインの最上級クラス)に2009年ヴィンテージから認められることになり、2010年4月1日からDOCG表示をして発売することができるようになったのです。
これにより・・・
ブドウ品種名が プロセッコ から グレラ(Glera)に変わりました
ネッビオーロがスパンナやキアヴェンナスカという別名(シノニム)を持つように、
「プロセッコ」は「グレラ」という別名を持っていました。
それが、2009年のDOCG昇格以降は ブドウ品種名はグレラとする、となったのです。
これにより、DOCG名とブドウ品種名が分離されました。
新しい名称は
で紹介します。
なお、グレラは“グレー”(灰色)から来ており、グレーがかった色のブドウで(グリーンや麦わら色の色調も現れる)、苦味があるものの、よく造ったワインは苦味が残りません。
ワインは透明に近く、銀色に見え、酸は低めで、華やかなフレーバーが特徴。
クリアな印象のワインになり、若いうちに飲むのがオススメです。
新DOCG名は Conegliano Valdobbiadene Prosecco DOCG
(コネリアーノ・ヴァルドッビアデーネ・プロセッコ)
舌を噛みそうな長い名前ですが、実はDOC時代も Prosecco di Conegliano Valdobbiadene でした。
これ短くして“プロセッコ” と呼んでいたわけです(ブドウ品種名もプロセッコでしたし、ね)
コネリアーノもヴァルドッビアデーネも地名です。
ヴェネト州ヴェネツィアの北東50kmにある丘陵地で、コネリアーノがエリアの東の端に、ヴァルドッビアデーネが西の端に位置しています。
ラベル上には、フルバージョンの Conegliano Valdobbiadene Prosecco の表記のほか、
Conegliano Prosecco または Valdobbiadene Prosecco と、片方だけの表記も可能です。
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Conegliano Valdobbiadene Prosecco DOCGは、スプマンテ(発泡)、フリッツァンテ(弱発泡)のほかにスティルワインもありますが、最も生産量が多く(総生産量の86%)かつ重要なのはスプマンテ です。
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スプマンテの場合は必ず 「Superiore」(スペリオーレ) 表記が入ります
よって、表記を見ればワインのタイプがわかります
Conegliano Valdobbiadene Prosecco Superiore DOCG → スプマンテ
Conegliano Valdobbiadene Prosecco Frizzante DOCG → フリッツァンテ
Conegliano Valdobbiadene Prosecco DOCG → スティルワイン
上記DOCGワインは グレラを85%以上使用することが義務付けられています。
15%までブレンドしていいブドウは、ヴェルディーゾ、ビアンケッタ、トレヴィジャーナ、ペレーラ、グレラ・ルンガ。
スペリオーレには、ピノ・ビアンコ、ピノ・ネロ、ピノ・グリージョ、シャルドネが最大15%まで使えます。
もちろんグレラ100%でもOKです。
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それにしても名前が長くて言いにくい!ですよね?
正式名称は上の通りですが、今後もDOC時代と同様、慣れ親しんだ「プロセッコ」の通称で呼ばれ続けるのではと思います。
まだまだ 【後編】 に続きます
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なかなかここで紹介できなかったプロセッコ Prosecco のことを書きたいと思います。
プロセッコは プロセッコという名前のブドウから造られるイタリアのスパークリングワイン、
というのが私たちの今までの認識でした。
が、2009年8月1日から、プロセッコの世界が大きく変わることになりました。
第44番目の “DOCG” (イタリアワインの最上級クラス)に2009年ヴィンテージから認められることになり、2010年4月1日からDOCG表示をして発売することができるようになったのです。
これにより・・・
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ネッビオーロがスパンナやキアヴェンナスカという別名(シノニム)を持つように、
「プロセッコ」は「グレラ」という別名を持っていました。
それが、2009年のDOCG昇格以降は ブドウ品種名はグレラとする、となったのです。
これにより、DOCG名とブドウ品種名が分離されました。
新しい名称は
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なお、グレラは“グレー”(灰色)から来ており、グレーがかった色のブドウで(グリーンや麦わら色の色調も現れる)、苦味があるものの、よく造ったワインは苦味が残りません。
ワインは透明に近く、銀色に見え、酸は低めで、華やかなフレーバーが特徴。
クリアな印象のワインになり、若いうちに飲むのがオススメです。
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(コネリアーノ・ヴァルドッビアデーネ・プロセッコ)
舌を噛みそうな長い名前ですが、実はDOC時代も Prosecco di Conegliano Valdobbiadene でした。
これ短くして“プロセッコ” と呼んでいたわけです(ブドウ品種名もプロセッコでしたし、ね)
コネリアーノもヴァルドッビアデーネも地名です。
ヴェネト州ヴェネツィアの北東50kmにある丘陵地で、コネリアーノがエリアの東の端に、ヴァルドッビアデーネが西の端に位置しています。
ラベル上には、フルバージョンの Conegliano Valdobbiadene Prosecco の表記のほか、
Conegliano Prosecco または Valdobbiadene Prosecco と、片方だけの表記も可能です。
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Conegliano Valdobbiadene Prosecco DOCGは、スプマンテ(発泡)、フリッツァンテ(弱発泡)のほかにスティルワインもありますが、最も生産量が多く(総生産量の86%)かつ重要なのはスプマンテ です。
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スプマンテの場合は必ず 「Superiore」(スペリオーレ) 表記が入ります
よって、表記を見ればワインのタイプがわかります
Conegliano Valdobbiadene Prosecco Superiore DOCG → スプマンテ
Conegliano Valdobbiadene Prosecco Frizzante DOCG → フリッツァンテ
Conegliano Valdobbiadene Prosecco DOCG → スティルワイン
上記DOCGワインは グレラを85%以上使用することが義務付けられています。
15%までブレンドしていいブドウは、ヴェルディーゾ、ビアンケッタ、トレヴィジャーナ、ペレーラ、グレラ・ルンガ。
スペリオーレには、ピノ・ビアンコ、ピノ・ネロ、ピノ・グリージョ、シャルドネが最大15%まで使えます。
もちろんグレラ100%でもOKです。
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それにしても名前が長くて言いにくい!ですよね?
正式名称は上の通りですが、今後もDOC時代と同様、慣れ親しんだ「プロセッコ」の通称で呼ばれ続けるのではと思います。
まだまだ 【後編】 に続きます
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