昨日に引き続き、昨年の香港レポート第2弾です。
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Riesling の情報を収集すべく、まずはドイツブースへ(ドイツワイン基金)
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リースリングのパネルがあるのはさすが
ドイツブースでは会期中に7つの特別プログラムがあり、このブースに立ち寄れば誰でもこのSpecial Tutored Tasting に参加できました。
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文字通り specialなワインも出てくるので、カウンター前は超混雑
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テーブルによってはワインバー状態に(笑)
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私が参加したのは3つのTasting。
Silver Rieslings - the Older the Better
ワイン産地の中でも冷涼なドイツでは、酸のしっかりしたブドウを得ることができます。
しっかりした酸は、ワインの長期熟成に欠かせない要素のひとつです。
また、遅摘みで得られる糖度の高いブドウも、長期熟成を可能にします。
それゆえ、ドイツのリースリングワインは、非常に長熟するといわれています。
よって、the Older the Better (古いければ古いほどいい) なんですね
もちろん、すべてのリースリングワインに当てはまるのではなく、長熟のポテンシャルを持ったワインに限られます。
例えば、昨日の 「Anything Goes Riesling」 なら若いうちに楽しみたいですものね(笑)
この時に紹介されたのは、1998年のシュペトレーゼ(1)とアウスレーゼ(2)、1990年のアウスレーゼ(2)、そして1973年のコチラ
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1973 Riesling Trockenbeerenauslese-Eiswein Kreznacher St. Martin Weingut Paul Anheuser (Nahe)
アルコール5.9%、残糖214g/l、酸度12.4g/l
濃い琥珀色の、とろんと濃厚な甘さの甘露。ただし、酸がしっかりしているので、濃密だけれど品のよい甘さな余韻まで長く続きます。
2010年時点で37年。素晴らしい熟成です。これぞドイツリースリングの醍醐味
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1990 Riesling Auslese Hattenheimer Wisselbrunnen /Schloss Reinhartshausen
1990年のアウスレーゼは今飲んでもおいしく、さらに今後の熟成も楽しみです。
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上記以外にも、VDP(ドイツ優良生産者協会)100周年を記念するテイスティング「VDP 100 years」(同じ醸造所の古いワインと最近のワインの垂直試飲)、甘口ワインを試飲する 「Eiswein & Co. -Noble Sweet Wines」 に参加しました。
VDP 100 years
このテイスティングでも古いリースリング(1998,1989,1976,1971等)が出てきました。
例えば同じ造り手のBerrenausleseでも、若い(2007)方は甘さの輪郭がクッキリしてピュアで、余韻にも甘さが強く残りますが、熟成した(1976)方は甘さのタッチがやわらかくなり、アプリコットの風味、こっくりした複雑味が出てきました。
なんとも贅沢な比較試飲ですよね
Eiswein & Co. -Noble Sweet Wines
6種のアイスワインとベーレンアウスレーゼが登場。
若いときは淡い色調で、甘さもピュアですが、年月を重ねるにつれて色の深みが増し、アプリコットやトロピカルフルーツの風味が現れ、甘さもグンと濃縮されてきます。
ドイツの甘口ワインは、デザートワインとしてそのまま飲むのはもちろん、ゴルゴンゾーラなどの塩気の強いブルーチーズとも相性がよく、フォアグラとのマリアージュも素敵です。
天候の関係で毎年できるとは限らず、できても少量のみという貴重な甘口ワインは長期熟成が可能なポテンシャルを持っていますので(酸度が高いものほど長持ちします)、出会えたら大事にしまっておくことをオススメします。
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Sonja Christ The German wine Queen 2009/2010
会場では、ドイツのワインクイーンのソニャさんが花を添えていました。
ワインクイーンは、13のドイツワイン生産地域の代表者の中から選ばれます。任期は1年。国内外のさまざまなイベントに参加してドイツワインの素晴らしさを伝えます。
ソニャさんはモーゼルのワイン生産者の家に生まれた25歳(今年26歳)。英語、フランス語、イタリア語も流暢に話す才媛。笑顔が初々しく、かわいらしい彼女は癒し系のクイーンですね
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Riesling の情報を収集すべく、まずはドイツブースへ(ドイツワイン基金)
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リースリングのパネルがあるのはさすが
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ドイツブースでは会期中に7つの特別プログラムがあり、このブースに立ち寄れば誰でもこのSpecial Tutored Tasting に参加できました。
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文字通り specialなワインも出てくるので、カウンター前は超混雑
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テーブルによってはワインバー状態に(笑)
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私が参加したのは3つのTasting。
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ワイン産地の中でも冷涼なドイツでは、酸のしっかりしたブドウを得ることができます。
しっかりした酸は、ワインの長期熟成に欠かせない要素のひとつです。
また、遅摘みで得られる糖度の高いブドウも、長期熟成を可能にします。
それゆえ、ドイツのリースリングワインは、非常に長熟するといわれています。
よって、the Older the Better (古いければ古いほどいい) なんですね
もちろん、すべてのリースリングワインに当てはまるのではなく、長熟のポテンシャルを持ったワインに限られます。
例えば、昨日の 「Anything Goes Riesling」 なら若いうちに楽しみたいですものね(笑)
この時に紹介されたのは、1998年のシュペトレーゼ(1)とアウスレーゼ(2)、1990年のアウスレーゼ(2)、そして1973年のコチラ
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1973 Riesling Trockenbeerenauslese-Eiswein Kreznacher St. Martin Weingut Paul Anheuser (Nahe)
アルコール5.9%、残糖214g/l、酸度12.4g/l
濃い琥珀色の、とろんと濃厚な甘さの甘露。ただし、酸がしっかりしているので、濃密だけれど品のよい甘さな余韻まで長く続きます。
2010年時点で37年。素晴らしい熟成です。これぞドイツリースリングの醍醐味
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1990 Riesling Auslese Hattenheimer Wisselbrunnen /Schloss Reinhartshausen
1990年のアウスレーゼは今飲んでもおいしく、さらに今後の熟成も楽しみです。
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上記以外にも、VDP(ドイツ優良生産者協会)100周年を記念するテイスティング「VDP 100 years」(同じ醸造所の古いワインと最近のワインの垂直試飲)、甘口ワインを試飲する 「Eiswein & Co. -Noble Sweet Wines」 に参加しました。
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このテイスティングでも古いリースリング(1998,1989,1976,1971等)が出てきました。
例えば同じ造り手のBerrenausleseでも、若い(2007)方は甘さの輪郭がクッキリしてピュアで、余韻にも甘さが強く残りますが、熟成した(1976)方は甘さのタッチがやわらかくなり、アプリコットの風味、こっくりした複雑味が出てきました。
なんとも贅沢な比較試飲ですよね
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6種のアイスワインとベーレンアウスレーゼが登場。
若いときは淡い色調で、甘さもピュアですが、年月を重ねるにつれて色の深みが増し、アプリコットやトロピカルフルーツの風味が現れ、甘さもグンと濃縮されてきます。
ドイツの甘口ワインは、デザートワインとしてそのまま飲むのはもちろん、ゴルゴンゾーラなどの塩気の強いブルーチーズとも相性がよく、フォアグラとのマリアージュも素敵です。
天候の関係で毎年できるとは限らず、できても少量のみという貴重な甘口ワインは長期熟成が可能なポテンシャルを持っていますので(酸度が高いものほど長持ちします)、出会えたら大事にしまっておくことをオススメします。
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Sonja Christ The German wine Queen 2009/2010
会場では、ドイツのワインクイーンのソニャさんが花を添えていました。
ワインクイーンは、13のドイツワイン生産地域の代表者の中から選ばれます。任期は1年。国内外のさまざまなイベントに参加してドイツワインの素晴らしさを伝えます。
ソニャさんはモーゼルのワイン生産者の家に生まれた25歳(今年26歳)。英語、フランス語、イタリア語も流暢に話す才媛。笑顔が初々しく、かわいらしい彼女は癒し系のクイーンですね
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