ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

辛口スパークリングワイン&濃密SMV@南アフリカ

2016-09-02 10:00:00 | ワイン&酒
先週出かけた試飲会では、南アフリカ の優秀なワインとも出合いました。

南アフリカのワインについては、すでに何度も紹介してきましたが、
今回のワインも、即 使える!しかも、お手頃プライス ←これ大事



Arabella Sparkling White 2015 (South Africa, Robertson)

アラベラ・スパークリング・ホワイトは、シャルマ方式(タンク内で二次発酵)でつくられたシャルドネ100%のスパークリングワインです。
南アのスパークリングというと、やや甘いテイストのものが多いのですが、このスパークリングはキリリと引き締まった辛口。酸がしっかりあります。これはいいですね!
スパークリングワインのアルコール度数は12%くらいのものが多いですが、このワインのアルコール度数は14.5%もありました!

西ケープ州ブレード・リヴァー・ヴァレーのロバートソン地区はシャルドネと競走馬の名産地。
アラベラとは「美しいアラビアの馬」という意味で、オランダからやってきたワイナリーの創業一族が、この地でのビジネスとして、ワインづくりと競走馬の育成を選んだことから名付けられています。

このワインの参考希望小売価格は1,600円だったような?
実売価格はアンダー1,500円なので、手軽に買える点もオススメです。



JACARANDA SMV SHIRAZ MOURVÈDRE VIOGNIER 2013 
(South Africa, Wellington)

シラーズ80%、ムールヴェドル15%、ヴィオニエ5%(3つの頭文字から 通称“SMV”と呼ばれます)。
よく熟した果実味がなめらかで、丸みを帯びていますが、しなやかな収れん味と酸のバランスもよく、濃密かつ心地よい赤ワインです。
アルコール度数15%ありますが、気がつかないほどよくできています。
おいしい。これは気に入りました。
なのに、輸入元希望小売価格が3,500円(税抜)ですって? 素晴らしいコスパ!

ジャカランダ・ワインズは西ケープ州コースタル地域ウエリントン地区の新しいワイナリーで、リリースは2014年から。輸入元の話では、ガレージのようなところでワインづくりをしている“ガレージ・ワイナリー”なんだとか。
栽培はオーガニック。栽培から瓶詰めまで手ずから行なっているため、生産量が限定されています。

ワイナリーは古いマナーハウスを改装したコテージも経営しており、ワイナリー名の「ジャカランダ」の花も庭に咲くようです。南アはなかなか行く機会がないかと思いますが、ここはぜひ訪問してみたくなりました。


※輸入元:JSRトレーディング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする