6月20日に都内で開催された「Wines of Portugal Japanese Sommelier of the Year 2019」の結果発表はすでにリポートしました。
優勝 谷川 雄作 (ティエリー・マルクス)(中央)
2位 吉田 雄太 (ベージュ アラン・デュカス東京)(左)
3位 佐々木 健太(L’AS)(右)
今回は、公開で行なわれた決勝をリポートします。
準決勝進出者12名の中から、上位3名が決勝に進みました。
準決勝での順位は、1位:佐々木選手、2位:吉田選手、3位:谷川選手。
決勝は、谷川、吉田、佐々木の順に行なわれました。
課題1
6種の赤ワインのブラインドテイスティング。
品種、産地、ヴィンテージを答える。(日本語、3分)
谷川選手
吉田選手
佐々木選手
後に公開された解答はこちら。
課題2
和食のコース料理にポルトガルワインを合わせるペアリング提案。(英語、5分)
ほぼ漢字表記で、しかも日本料理。(メニュー見えにくくてすみません)
洋食系レストランのソムリエには難しい課題だったと思いますが、皆さん、苦労しながら提案していました。
課題3
2名テーブルへのアペリティフサービス。一人はスパークリングワイン、一人はポートニック。(英語、3分)
ポートニックとは、白のポートワインをとノックウオーターで割ったカクテルです。
制限時間にきっちりサービスを完了できた谷川選手。
ポートニックのサービスで、白のポートを使いたいがロゼしかない、と吉田選手。
ポートニックは完成したものの、テーブルまで運べずにタイムアップ。
2名ともスパークリングワインだと勘違い、男性客へのポートニックのサービスを始めようとしたところでタイムアップの佐々木選手。
ポートニック用には、この3種が用意されていました。
左はロゼのポート、真ん中のレイト・ボトルド・ヴィンテージ・ポートは赤、マデイラは産地がマデイラ島です。
課題4
白ワインと赤ワインを同時に飲みたいという6名の客に、白ワインはエアレーションして、赤ワインはデカンタージュしてサービス。(英語、6分)
まずは白ワインのエアレーション(ワインを空気に触れさせること)を行なう谷川選手。
赤ワインのデカンタージュは、違う形状のデカンタをチョイス。
手早くキビキビとしたサービスで、時間内に白、赤ともにテーブルに注ぎ終えました。
吉田選手は、白ワインのエアレーションには平たいデカンタを、赤ワインのデカンタージュには、谷川選手が白ワインのエアレーションに選んだデカンタをチョイス。
デカンタのリンスまで行ない、丁寧で流れるような手際でしたが、注ぐサービスの途中でタイムアップ。
デカンタのリンスを行なったのは、吉田選手だけでした。
佐々木選手の白ワインのエアレーションは谷川選手と同じデカンタを選択。
赤ワインは吉田選手が白ワインに選んだ平たいデカンタを選択。
佐々木選手は白ワインのサービス途中でタイムアップ。
赤ワインのデカンタージュの際に点けたロウソクの火が、サービスが始まっても消さずに点けたままだったのが気になりました。
谷川選手と吉田選手は、白ワインのエアレーション後に赤ワインのデカンタージュを行ないましたが、佐々木選手の順番は赤ワインが最初でした。
課題3のスパークリングワインが右端。
課題4のワインが左の2本です。
課題5
このワインを日本に輸入したいので、アドバイスをください。(英語、3分)
ソニアさんが取り出したポルトガルの赤ワインに対して、各自思い思いのコメント、意見を披露。
このジャンルの課題は近年よくありますね。
自分が店に置きたいワインをシェフソムリエにプレゼンする、といったものなども他のコンクールでありました。
卒なくサービスをこなしているのは吉田選手で、流れるような手さばきでしたが、時間内にサービスを終えることができない課題がいくつかありました。時間内の正確なサービスができていたら、順位は変わっていたかもしれません。
佐々木選手は課題2のアペリティフサービスで大きなミスがありました。オーダーの聞き取りミス、その後のやり直しの際にもスムーズに行かず、これはかなり減点になったと思います。このミスを引きずってしまったのか、加えて、準決勝1位通過で気負いがあったのか、以降の審査もパッとしなかったのが残念でした。
トップバッターで登場した谷川選手は、課題はすべて時間内で終えました。客役との会話の中で、苦しんでいるかなと思うところが見られましたが、一生懸命な姿勢は好感度が高かったと思います。
選手の皆さん、お疲れさまでした!
優勝 谷川 雄作 (ティエリー・マルクス)(中央)
2位 吉田 雄太 (ベージュ アラン・デュカス東京)(左)
3位 佐々木 健太(L’AS)(右)
今回は、公開で行なわれた決勝をリポートします。
準決勝進出者12名の中から、上位3名が決勝に進みました。
準決勝での順位は、1位:佐々木選手、2位:吉田選手、3位:谷川選手。
決勝は、谷川、吉田、佐々木の順に行なわれました。
課題1
6種の赤ワインのブラインドテイスティング。
品種、産地、ヴィンテージを答える。(日本語、3分)
谷川選手
吉田選手
佐々木選手
後に公開された解答はこちら。
課題2
和食のコース料理にポルトガルワインを合わせるペアリング提案。(英語、5分)
ほぼ漢字表記で、しかも日本料理。(メニュー見えにくくてすみません)
洋食系レストランのソムリエには難しい課題だったと思いますが、皆さん、苦労しながら提案していました。
課題3
2名テーブルへのアペリティフサービス。一人はスパークリングワイン、一人はポートニック。(英語、3分)
ポートニックとは、白のポートワインをとノックウオーターで割ったカクテルです。
制限時間にきっちりサービスを完了できた谷川選手。
ポートニックのサービスで、白のポートを使いたいがロゼしかない、と吉田選手。
ポートニックは完成したものの、テーブルまで運べずにタイムアップ。
2名ともスパークリングワインだと勘違い、男性客へのポートニックのサービスを始めようとしたところでタイムアップの佐々木選手。
ポートニック用には、この3種が用意されていました。
左はロゼのポート、真ん中のレイト・ボトルド・ヴィンテージ・ポートは赤、マデイラは産地がマデイラ島です。
課題4
白ワインと赤ワインを同時に飲みたいという6名の客に、白ワインはエアレーションして、赤ワインはデカンタージュしてサービス。(英語、6分)
まずは白ワインのエアレーション(ワインを空気に触れさせること)を行なう谷川選手。
赤ワインのデカンタージュは、違う形状のデカンタをチョイス。
手早くキビキビとしたサービスで、時間内に白、赤ともにテーブルに注ぎ終えました。
吉田選手は、白ワインのエアレーションには平たいデカンタを、赤ワインのデカンタージュには、谷川選手が白ワインのエアレーションに選んだデカンタをチョイス。
デカンタのリンスまで行ない、丁寧で流れるような手際でしたが、注ぐサービスの途中でタイムアップ。
デカンタのリンスを行なったのは、吉田選手だけでした。
佐々木選手の白ワインのエアレーションは谷川選手と同じデカンタを選択。
赤ワインは吉田選手が白ワインに選んだ平たいデカンタを選択。
佐々木選手は白ワインのサービス途中でタイムアップ。
赤ワインのデカンタージュの際に点けたロウソクの火が、サービスが始まっても消さずに点けたままだったのが気になりました。
谷川選手と吉田選手は、白ワインのエアレーション後に赤ワインのデカンタージュを行ないましたが、佐々木選手の順番は赤ワインが最初でした。
課題3のスパークリングワインが右端。
課題4のワインが左の2本です。
課題5
このワインを日本に輸入したいので、アドバイスをください。(英語、3分)
ソニアさんが取り出したポルトガルの赤ワインに対して、各自思い思いのコメント、意見を披露。
このジャンルの課題は近年よくありますね。
自分が店に置きたいワインをシェフソムリエにプレゼンする、といったものなども他のコンクールでありました。
卒なくサービスをこなしているのは吉田選手で、流れるような手さばきでしたが、時間内にサービスを終えることができない課題がいくつかありました。時間内の正確なサービスができていたら、順位は変わっていたかもしれません。
佐々木選手は課題2のアペリティフサービスで大きなミスがありました。オーダーの聞き取りミス、その後のやり直しの際にもスムーズに行かず、これはかなり減点になったと思います。このミスを引きずってしまったのか、加えて、準決勝1位通過で気負いがあったのか、以降の審査もパッとしなかったのが残念でした。
トップバッターで登場した谷川選手は、課題はすべて時間内で終えました。客役との会話の中で、苦しんでいるかなと思うところが見られましたが、一生懸命な姿勢は好感度が高かったと思います。
選手の皆さん、お疲れさまでした!