昨日のチリのローカルブドウ品種ワインに続き、チリの隣国アルゼンチンのワインを紹介します。
アルゼンチンといえば、黒ブドウの「マルベック」の赤ワインが有名ですよね?
マルベックは、ドーンと大きな肉の塊を食べていそうなアルゼンチンのテーブルに欠かせないパワフルなワイン!というイメージを持つ人が多いかもしれません。
ですが、マルベックのワインも色々とバリエーションがあります。
Trumpeter Malbec 2015 Rutini Wines(Mendoza)
アルゼンチン最大のワイン産地メンドーサで、イタリア移民が創業したワイナリー「ルティーニ」がつくる「トランペッター・マルベック」です。
マルベック100%、アルコール度数13.5%。
これが意外にもバランスの取れた軽快な飲み口の赤ワインでした。
ガツンと濃いかも?と身構え、牛すね肉のシチューを作って臨みましたが、シチューの方が重すぎました。
色は黒っぽくて濃厚ですが、飲んでみると、果実味と酸のバランスが取れ、タンニンもやさしくてなめらか。
ワイン単独で飲んでいると、少し物足りなく感じたので、これなら合うのでは?というフードと一緒に飲んでみました。
最高!と思ったのが、ゴボウと人参のキンピラです。
ゴボウの野性的な風味と醬油の甘じょっぱい味に、香ばしさを出すために振り入れた白ゴマの風味がワインとピッタリ!
トマトケチャップをかけたチキンササミカツにもよく合いました。
白身肉ながらも、パン粉の衣でコクを増したカツと、酸味と甘みのあるトマトケチャップの組み合わせ自体がバランスよく、濃厚過ぎないマルベックといい感じに合ったと思います。
このワインは、単独で飲むよりも、フードと合わせた方が本領を発揮するタイプですね。
マルベック=ガツンとした肉! という公式にこだわると、マルベックの楽しみ方が限られてしまいますが、マルベックのワインにも色々なスタイルがある、ということを知っていれば、普段の食卓でも気軽に楽しめると思います。
輸入元希望小売価格は 1,771円と、まずまずのカジュアルプライス。
私は1本を3日かけて飲みましたが、家飲みワインとしてはアリなんじゃないでしょうか。
※輸入元:カサ・ビノ・ジャパン