スイスも古くからのワインの産地ですが、他のヨーロッパのワイン生産国と比べると、スイスならでは、という特徴があります。
それは、山が多い、ということ。
統計では、スイスの国土の58%がアルプス山脈、11%がジュラ山脈。
ということは、国土の69%が山地になります。
ブドウを植えられる場所は狭く、個人ワイナリーが所有するブドウ畑は非常に小規模というのが、スイスのワイン産地の特徴です。
ほかには、スイスならではのブドウ品種も多く、ほかでは聞いたことがない品種もあります。
私が先日飲んだのは、スイスならではの独特な品種「アミーニュ」100%の白ワインでした。
Amigne de Vetroz Grand Cru BIO 2019
Jean-Rene Germanier(Swiss , AOC Valais)
(アミーニュ・ド・ヴェトロ グラン・クリュ ジャン・ルネ ジェルマニエ)
スイスのトップワイナリーのひとつジャン・ルネ ジェルマニエがヴァレー州ヴェトロ村でつくるグラン・クリュのアミーニュ100%、BIO認証の白ワインです。
アミーニュは辛口から甘口までつくる品種で、甘辛を見分けるためのヒントが、ラベルにあるミツバチの数です。
このワインは、ミツバチひとつのtrocken(ドイツ語で辛口)。
ミツバチが増えるほど甘いワインになります。
アミーニュはスイスでも20haほどしか栽培されていない品種で、固くリッチで、芳香豊かなワインになるといわれています。
飲んでみると、口当たりがなめらかで艶やかで、清流を思わせる透明感があり、繊細でエレガントな果実味が魅力的な白ワインでした。
主張が強くないので、料理に合わせやすいタイプのワインで、特に火を入れた野菜料理などに合うように思います。
実際に私が合わせたのも和食屋さんの料理で、出汁系のものに合うと感じました。
アルコール度数13%ですから、骨格はしっかりしています。
グラン・クリュならではの風格のあるワインでした。
輸入元:やまきゅういちスイスワイン
[参考]
今だから飲みたい、時代に追いついたスイスワイン
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/90f00a03837cbd1042aa0aa04fdfd558