ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

スイスの希少地場品種「アミーニュ」のワインを和食と

2022-01-28 23:35:26 | ワイン&酒

スイスも古くからのワインの産地ですが、他のヨーロッパのワイン生産国と比べると、スイスならでは、という特徴があります。

それは、山が多い、ということ。

統計では、スイスの国土の58%がアルプス山脈、11%がジュラ山脈。

ということは、国土の69%が山地になります。

 

ブドウを植えられる場所は狭く、個人ワイナリーが所有するブドウ畑は非常に小規模というのが、スイスのワイン産地の特徴です。

 

ほかには、スイスならではのブドウ品種も多く、ほかでは聞いたことがない品種もあります。

 

私が先日飲んだのは、スイスならではの独特な品種「アミーニュ」100%の白ワインでした。

 

Amigne de Vetroz Grand Cru BIO 2019

Jean-Rene Germanier(Swiss , AOC Valais)

(アミーニュ・ド・ヴェトロ グラン・クリュ ジャン・ルネ ジェルマニエ)

 

スイスのトップワイナリーのひとつジャン・ルネ ジェルマニエがヴァレー州ヴェトロ村でつくるグラン・クリュのアミーニュ100%、BIO認証の白ワインです。

 

 

アミーニュは辛口から甘口までつくる品種で、甘辛を見分けるためのヒントが、ラベルにあるミツバチの数です。

このワインは、ミツバチひとつのtrocken(ドイツ語で辛口)。

ミツバチが増えるほど甘いワインになります。

 

アミーニュはスイスでも20haほどしか栽培されていない品種で、固くリッチで、芳香豊かなワインになるといわれています。

 

 

飲んでみると、口当たりがなめらかで艶やかで、清流を思わせる透明感があり、繊細でエレガントな果実味が魅力的な白ワインでした。

主張が強くないので、料理に合わせやすいタイプのワインで、特に火を入れた野菜料理などに合うように思います。

実際に私が合わせたのも和食屋さんの料理で、出汁系のものに合うと感じました。

 

アルコール度数13%ですから、骨格はしっかりしています。

グラン・クリュならではの風格のあるワインでした。

 

輸入元:やまきゅういちスイスワイン

 

[参考]

今だから飲みたい、時代に追いついたスイスワイン

https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/90f00a03837cbd1042aa0aa04fdfd558

 

コメント (2)
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