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ビタミンF-重松清

2021年10月10日 | 読書

評価5

再読(前回2017年9月1日)。
父と息子、娘、妻とのかかわりと家族のあり方を問いかけ、一人切なく人生を振り返る男の哀切を伝える直木賞受賞短編集。私の一押しは「なぎさホテルにて」①ゲンコツ②はずれくじ③パンドラ④セッちゃん⑤なぎさホテルにて⑥かさぶたまぶた⑦母帰る

4年前に読んだ時には「暗い、つまらん」とのことで評価2としたのだが、実に心に染み入る物語集である。4年の歳月が小生に何をもたらした?っていうことだが・・・環境の変化、読書のジャンルが広がった、ことが要因だろうと思う。ってことで最高評価!

今さら私の歳では人生を振り返ってもやり直しが効かないので如何ともしようがないので振り返ることはほとんどしないのだが、懐かしい過去は日増しに夢となり現れる。そんな気持ちを呼び起こしてくれる作家が重松清で、ある。