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地のはてから(上)ー乃南アサ

2021年10月19日 | 読書

評価4

再読(前回2020年8月1日)。
福島で生まれた「とわ」は父が株に失敗してしまい、家族と開拓移民として知床の山に入る。バッタの大群に襲われ父が事故死するなど数々の困難を経て小学卒業と同時に小樽の商家へ奉公に出る。14歳になった「とわ」の人生はどうなる!?中央公論文芸賞受賞の力作。

「二サッタ、二サッタ」に出て来るとわ婆ちゃんの生涯を追った物語。大正から昭和を逞しく生きた開拓民の少女の姿が生き生きと甦る!余計な描写を削った作者の筆力に引き込まれグングン物語にのめり込んでしまう。乃南アサ凄い作家です!