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母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

竜馬がゆく(8)-司馬遼太郎

2019年01月15日 | 読書

評価5

慶応3年(1867年)10月15日大政奉還成立
慶応3年(1867年)11月15日坂本龍馬暗殺

日本の歴史の扉を未来へ押し開けたまま流星のように龍馬が逝った。

こんなに夢中になって読んだ本がかつてあっただろうか。貪るように読んだ。たぶん19歳の私も寝る間も惜しんで読んだに違いない。気が付かないまま龍馬の生き方が自分の物事の捉え方の指針になっていることに気がついた。「竜馬がゆく」私の人生の友である。

竜馬がゆく(7)-司馬遼太郎

2019年01月13日 | 読書

評価5

第2次長州征伐の後始末に勝海舟が復活登場。竜馬は唯一の風帆船を失い、亀山社中は窮迫した生活を余儀なくされるが、反幕陣営への参画を模索する母藩から脱藩の赦免を受けて海援隊を結成。物語は、岩崎弥太郎の流転の人生、竜馬の船いろは丸と紀州藩船明光丸との衝突事件、中岡慎太郎の倒幕への執念を経て、船中八策による大政奉還へと突き進む。数年前、大政奉還の策を竜馬に囁いたのは、なんと、幕閣の勝海舟、大久保一翁だった。いよいよ次巻最終回に突入!

竜馬がゆく(6)-司馬遼太郎

2019年01月12日 | 読書

評価5

第1次長州征伐から薩長同盟締結、寺田屋での竜馬襲撃事件を経て第2次長州征伐まで。

第1次長州征伐で幕府に敗れた長州は、藩の命運を握る桂小五郎などの主力藩士が薩摩許すまじの機運で満たされていた。そんな中、倒幕のためには薩長の力が必要だと考える竜馬は両藩の同盟締結に心血を注ぐ。竜馬が作った亀山社中(後の海援隊)を隠れ蓑にして、薩摩名義で軍艦と武器購入をし長州に斡旋することで長年の両藩の憎悪も解消され、竜馬も軍艦を操って参戦した第2次長州征伐で幕府軍に勝利!いよいよ物語は終盤へ。

まだまだ出身藩にとらわれている西郷、桂に比べて竜馬の世界観が飛び抜けていることに驚かされる。そして経済中心に事象を捉える先見性が凄い。薩長の同盟決定の場面は手に汗握った!感動!そんな中、おりょう、お元が出て来る場面が余計。う~む、おりょうが好きになれないな~(高校時代に読んだ時はそうは思わなかったけど)。

テレビ番組、

2019年01月12日 | 家族・自分
「やらせ」とかで騒いでいるようですが、「この番組は一部脚色もあります」と断れば良い話でないの!?

そもそも、テレビなんてカメラレンズが切り取った世界を見せているだけで、正真正銘の真実の世界ではないのだから「やらせだ」と騒ぐ方がどうかしている、と思う。


竜馬がゆく(5)-司馬遼太郎

2019年01月10日 | 読書

評価4

勤王の道を驀進する長州藩の異常加熱が浪人志士団の暴発を呼び、池田屋事件を誘発し、さらに池田屋事件がそれに憤激した長州藩兵の大挙上洛となり(蛤御門の変)、幕府の長州征伐へとつながって行く。長州、薩摩の動静が詳しく語られて、竜馬の出番は思いのほか少ない。

竜馬の北方浪士軍建設案は世情に霞み、心血を注いだ神戸海軍塾も幕府の手で解散させられてしまった。しかし、幕府の弱体化は火を見るより明らかである。西郷と出会い、長州の内情を探る竜馬に次なる秘策はあるのか!?物語は佳境へ。

いやはや、竜馬をめぐる、おりょうとお田鶴さまのバトルが凄い。思わず、「頑張れ!お田鶴さま!」と叫んだ(笑)。

竜馬がゆく(4)-司馬遼太郎

2019年01月07日 | 読書

評価4

神戸海軍塾作りに奔走する竜馬を中心に物語は展開。
世情は禁門の変を転換点にして、長州藩が没落し土佐の武市半平太一党も粛清され、京都市中を新選組が跋扈する混沌とした状況に陥っていた。しかし、勝海舟の引き合わせで、当時の最新情報を習得した竜馬は虎視眈々と勤王開国の時を待つのであった。

しかし、こんな大事な話の中で、主人公のスーパースター坂本竜馬は千葉道場で寝小便をしてしまう!しかも娘のさな子に見つかってしまう!いやー笑った!!!司馬遼太郎恐るべし(笑)!