まがりかどの先に

まがりかどの先にはきっと良いことがあると信じ、目の前の人生の小路をてくてく歩き続ける日々の雑記です。

派生的な出来事

2019年09月17日 | 台風15号(201909)
台風15号による千葉県の停電、断水の被害は連日報道されるようになり、支援物資、ボランティア、安倍政権新閣僚の現地視察なども入り、徐々に復旧しつつある。
 
そうは言ってもまだ県内で6万戸余りのお宅が停電中、1.5万戸近くが断水中だという。
 
1戸の平均人員は調べたことがないけれど、仮に3人くらいとして、まだ20万人くらいの人たちに電気が届いていないことになる。
 
たくさんの人の善意、努力、支援により日々復旧はしているものの、いくつかのマイナストラブルも派生的に起きているようだ。
 
このブログでも書いたが、残念ながら千葉市内で停電復旧後の通電火災で全焼したお宅がでたようだ。

昨日は県内にたくさんの雨が降った。
雨水による漏電の可能性も高くなるだろう。
家を離れるときは家全体のブレーカー落とすとか、家中の家電のコンセントを引き抜くとかそんな対策をして電気が来るのを待ってほしいと思う。
 
二つ目は不慣れによる転落等の事故が多いらしい。
屋根の漏水対策などでブルーシートをはる必要に迫られ職人さんを頼んでも、今の状況ではどこも来ないのだろう。
 
自力やボランティアの人たちなどで、十分に被災建物の状況を見極められない状態で作業に入り、屋根から転落し、 大怪我を負う事例が出ているらしい。
 
ボランティアという善意の気持ちが、仇になってしまうこともある。
被災地のリーダー等の指示に従って、安全に善意を届けて欲しい。
 
知人から聞いたところによると、ブルーシートによる補修作業をすると各戸をまわり、作業後に法外な作業料金を請求する、いわゆる弱みにつけこんだ詐欺のような人たちも入り込んでいるようだ。
 
弱みにつけこむ行為は、とても人間らしい、ありがちなことではある。
でも、年金で暮らす高齢者や住むための家屋の復旧資金に頭を抱える弱者を更に苦しめるような行為は許せない。
 
当面は、行政が大々的に広報して、そんな業者は個人として受け入れないよう対策すべきだろう。
 
千葉県は今回の初期対応の失敗でだいぶ叩かれたけれども、これからの復旧でもまだまだ挽回できる、県民を支援できることはたくさんあると思う。

小さな自治体は、県、国の顔色を窺っているところもある。その意味でも、どうか頑張ってほしい。
 
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<今日は何の日>
2010(平成22)年の今日、菅第1次改造内閣発足。第94代内閣総理大臣。
 
菅内閣といえば、この翌年起きた東日本大震災です。

この時も停電、沿岸部の津波被害は大変なものでしたが、今回は千葉県全域で広範囲にわたる被災であり、当時に匹敵するか、もっと深刻ではないでしょうか。
 
救いは他県ではそれほど被害がなく、物資や労働力の支援も受けやすいということかもしれません。
 
でも、残暑、降水が続くなか、停電、断水、携帯などの電波を持っていかれ、住む家まで被災された方々の体感は、3.11よりきついかも。
 
この残暑の中、全力で復旧作業にあたってくれている全国の電力作業員のみなさんに、もっとやれ、は酷すぎるけれど、作業員自身のみなさんがどうか健康を害せず、安全に作業していただけることが、早い復旧にも繋がると思います。
 
一日も早くご自宅で、ご家族のもとで、ゆっくり休めるよう心から応援します。
 
皆さんの作業車に書かれた会社名を被災地の人は忘れることはありません。子供たちはきっと大人になっても覚えているでしょう。
本当にありがとうございます。
 
コメント
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