日本経済新聞のWebニュースで、『23年の実質賃金2.5%減、2年連続減 90年以降で最低水準』という記事を読んで、Google先生にもう少し詳しく聞いてみた。
すると、内閣府の『第2-1-5図 一人当たり名目賃金・実質賃金の推移』(https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je22/h06_hz020105.html)というデータを発見。
1991年を100とした指数で、「この20年間、みごとな横ばい」(TOT)
に加え、2年連続減ということらしい。
ここ数年、じわじわと物価高が進み、収入はいっこうに増えないから、わが家の家計簿も、じわじわ右肩上がりで、「おらの、明るい老後はどこにあるんだろう」と不安感。
預貯金を切り崩して、とまではいかないけれど、月半分ほど働いているシルバーバイトの収入は、まさに焼け石に水!
「じゅっ!」て感じで無くなっていく。
この切実な生活感は、内閣府のグラフなど眺めると、「なるほどなぁ」という、家計の実感に変わった。
お上(内閣府)は、こういうことをきちんと把握しているのに、制度、仕組みを変えようとする気はないようで、国会では、政治家が「賃上げ」の議論を盛んにしている。
「最賃」は、国の施策の中で変わるけれど、自由主義経済の日本では、社会全体の「賃上げ」は、各経営者が判断し、行うもの。
国会での政治家先生のお話を聞いていると、日本はいつから『赤い旗の国』のように、統制経済とか、計画経済になったんだろうと不思議に思う。
国の施策としてできるのは、『異次元の賃上げ』ではなく、減税であったり、社会保険料の引き下げによって、企業を含む国民生活を下支えする、仕組みの見直しでは?
お上が召し上げていた分は、経営者や個人の手元に残り、これが賃上げになっていくのでは?
と思ったりするのだけれど、お上は、まだまだ庶民から召しあげようと考えているよう。(笑)
これでは、零細、個人企業でのシルバーバイトのお給料が上がることはまずないし、少し上がったところで、大企業などの賃上げを転嫁する物価高の進みの方が早くて、追いつかない。
今のお上、なんだかやっている方向性が逆のよう。
物流問題にしても、時間規制をして働けないようにしてどうするんだろう。
人手不足なのならば、もっと一人がたくさん働けるような環境にして、給料を稼げる仕組みを作る。
タクシーなども、変な制度を入れるより、もっと台数を減らして、ネット技術なども活用して、ひとりが稼げる金額を多くする。
その方が、働きたいという人が増えるのでは、と思ったりする。
たくさんお金を稼げるところには、人が集まる。
難しい問題もたくさんあるんだろうけれど、そういうのが理屈だと思う。
今のお上、なんだかやっている方向性が逆のよう、と感じるのは私だけ?