Amazon prime videoで、小林稔侍さんの『炎の警備隊長』(2011年)が無料視聴できるようになったので見始めた。
稔侍さんの作品は、勧善懲悪の時代劇的なノリで、人情噺もあり、安心して時間を過ごせるから好きだ。
ドラマは都会での施設警備現場(1号警備業務)が舞台。
以前、キムタクくんが主演した『BG~身辺警護人~』(4号警備業務)と並んで、数少ない警備員のドラマである。
道路や雑踏で誘導棒を振っているジイサンマン(2号警備業務)とは警備の種類が違うけれど、同じ警備員ということもあり、面白がって本日2話目を見終えた。
第1話で、稔侍隊長さん、若い警備士さんに、警備業法における警備業務実施の基本原則を言ってみろ!的な場面があって、ジイサンマンもドキッ!
シルバーバイトで交通誘導を始めたときの新任教育でたぶん教えてもらったのだけど、今となっては、すっかり忘れてる。(笑)
警備業法 第15条【警備業務実施の基本原則】
警備業者及び警備員は、警備業務を行うに当たつては、この法律により特別に権限を与えられているものでないことに留意するとともに、他人の権利及び自由を侵害し、又は個人若しくは団体の正当な活動に干渉してはならない。
そうそう、やったやった。
警備員だと明示的に分かるために、おまわりさんみたいな物々しい制服を着ているけれど、要は、一般人として情報を提供して、通行のみなさんにお願いし、理解を求め、協力してらいなさい。
強制的に退去させるとか、車を止めるとか、侵入させないといった権限はない。
危険をともなう悪質な繰り返し行為については、警察に通報し排除してもらうように。
そんな話を聞いたことを思い出した。
賃金を頂いて働いているわけだから、土木作業者・工事車両の安全確保、一般のドライバーさんの安全、通行者さんの安全確保、地域住民の方たちとの不要なトラブルを発生させないように努めたなくてはならない。
でも、それはそれぞれの立場のみなさんの判断の手助けをする、補助レベルということである。
土木作業者・工事車両のドライバーさんには、死角として目の届かない部分を警備員が見、事故を発生させないように作業を補助し、一般の通行者さんには工事等による、進行方向の危険をできるだけはやく知らせ認識してもらい、それぞれの判断をしてもらう。
それに徹しなければならない。
考えてみると、作業環境は悪いし、立場も弱い。
けっこう辛い仕事である。
自転車、歩行者、シニアカーという交通弱者に多いけれど、両耳にイヤホンを入れたりして、工事の事情を説明しても上の空、平気で工事エリアの重機の側に侵入していく。
バックフォーのバケットにあたって作業員が大怪我をする。重機オペレーターの死角にいて後退時に挟まれ重症、死亡事故となる。
こんな事故は、田舎の警備現場でもよく耳にするし、目撃もする。
いつもの道を通りたい、遠回りしたくない。
それもその人の選択だけれど、工事現場などに警備員を配置するのは危険だからである。
およそ役に立たないへっぽこジイサンマン警備員でも、そこに立っているということは、その先に危険な状況があるからだ。
警備員をみたら、いつもと違う状況が進行方向にあると思い、自分を危険からまもる判断をしてほしいと思う。
午後は、雨が強くなってきた。
畑もできないので、第3話をみるかな。
交通誘導警備の隊長で、稔侍隊長のような思いやりの深い隊長はいまだ会ったことがない。
いつもみんな、怒って、怒鳴ってる。(笑)
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