8月1日 おはよう日本
韓国でもいじめが大きな社会問題になっている。
韓国 巨済島では
いじめ対策として生徒ひとりひとりの誕生日に合わせて
高校の教師たちのバンドがコンサートを開いている。
誕生日をみんなで祝うことで互いを大切にする気持ちを育もうというのである。
いじめが深刻な問題になっている韓国。
去年から各地で中学生や高校生の自殺が相次ぎ
韓国政府は今年2月
いじめ防止の総合対策を発表した。
そのひとつとして学校や自治体の優れた対策を全国の参考にしようと開かれた
政府主催のいじめ対策の発表会。
教師たちによるバンドの取り組みも高く評価された。
このほか
いじめを再現したビデオ製作し
クラスで議論した中学校の取り組みなどが表彰された。
韓国 イ・ジュホ(李周浩)教育科学技術相
「いじめ問題の解決には教育現場の変化が必要だ。
優秀な取り組みが広がってほしい。」
一方で韓国では暴力的ないじめが増えているため
警察が対策に積極的にかかわっている。
今年6月 ソウル警察本部など16か所にいじめ専門の相談センターが設置された。
被害の相談は1ヵ月半近くですでに3,100件を超え
112件で捜査が始まっている。
被害者保護を最優先に掲げる韓国の警察。
学校が求めなくても場合によっては積極的に介入する姿勢である。
ソウル警察本部 少年犯罪捜査責任者
「学校側が隠そうとしても
被害者や保護者が求めた場合は捜査を進めます。」
行政や警察などさまざまな機関が連携して
いじめ対策を進める韓国。
日本でも警察がどのようにかかわるかなど議論になるかもしれない。