日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

戦いは終盤へ 米大統領選 2

2012-08-27 13:09:14 | 海外ネットワーク


  8月25日 NHK海外ネットワーク


  大統領選の勝敗を左右するとみられる7つの州のうちのひとつバージニア州。
  もともとは共和党の地盤だったが
  前回の選挙で44年ぶりに民主党が勝利した。
  ロムニー氏は奪還を目指している。

  8月2日 オバマ大統領はバージニア州に入り集会を開催。
  中間層へのアピールに照準を絞り
  ロムニー氏が掲げる「富裕層の減税継続」は
  中間層の負担が増えることになると強く非難した。
  「お金がある余って使いきれない人たちに
   お金を与える余裕はない。
   必要なのは働く人たちへの減税だ。」

  さらにこの3年半で450万人の雇用を生み出し
  経済も成長しているとして
  自らの政策は間違っていなかったと強調。
  「中間層の人たちのために戦う。
   その決意は全く揺るがない。」

  バージニア州での巻き返しを図るロムニー氏も頻繁に現地に入り
  自由な競争こそがアメリカが強くあり続ける最善の策だと訴えている。
  「一人一人が努力し何かを成し遂げることで
   アメリカは強い国になった。
   これをオバマ大統領は政府支配の国に変えようとしている。
   うまくいくはずがない。」

  接戦が続く中テレビCMを使った中傷合戦も激しさを増している。
  オバマ陣営は
  ロムニー氏の政策は弱者切り捨てと批判。
  「彼は億万長者の税金を下げようとしている。
   中間層の税金を最大年間2,000ドル上げようとしている。」
  富裕層だけを優遇し中間層に冷たい男というイメージを
  印象づけようとしている。
  
  これに対しロムニー陣営も
  この4年間でオバマ大統領は借金と失業者を増やしただけ
  と厳しく非難している。
  「数百万人が失業しているのに
   医療保険改革に数兆ドルもかけるのですか。
   債務を増やしてまでも雇用を作り出すのですか。」

  両陣営が投じた中傷合戦への費用はすでに史上最高額を更新。
  有権者の中には
  足の引っ張り合いに距離を置いて見つめる人も出てきている。
  「彼らは関心のある問題に焦点を当てず
   お互いを中傷してばかり。
   有権者はそんなことに騙されるほど愚かではない。」

  支持者の関心を集め一人でも多く投票に行ってもらうため
  両陣営は支持者への働きかけを強めている。

  長年共和党を支持してきたスティーブ・トーマスさんは
  オバマ大統領のままでは今後も経済はよくならないと訴え
  週末を中心に1日約100軒の個別方面を行っている。
  トーマスさんは少しでもロムニー氏に関心がある有権者を何度も訪れ
  確実に投票してもらうよう呼びかけることにしている。
  「投票所に1人でも多くの支持者を越させた方が勝つ。」

  最近の世論調査では両候補の支持率の差はわずか1ポイントと大接戦だが
  実際に勝敗のカギを握る
  州ごとの選挙人の数ではオバマ大統領がややリードしている。
  しかし勝敗を決めることになる7つの接戦州では
  両候補の差が縮まってきている。
  こうしたなか両陣営の戦略は
  オバマ大統領は
  ロムニー氏か自分か人気投票にして逃げ切りたいところで
  ロムニー陣営は
  オバマ氏がふさわしいか有権者に判断を持ち込みたい考えである。
  また今回の選挙では
  どちらに投票するかまだ決めていない人が10%足らずと
  少ないのが特徴である。
  そのため支持基盤を固めきった方が勝利に大きく近づくとみられている。
  これが中傷合戦を過熱させている理由のひとつでもある。

  今後4年間のアメリカのリーダーはどちらか
  選挙戦はこれからさらに熱を帯びる。
  
 
    
 
コメント