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ねらいは“女子会” 日本酒を売り込め

2012-08-15 14:34:34 | 報道/ニュース


  8月14日 おはよう日本


  新潟県の明治時代創業の日本酒メーカー。
  中高年向けの日本酒を柱にしてきたこのメーカーでは
  今年 新たな酒造りに挑んでいる。
  狙うのは30代の女性たち。
  経済力があり仲間と頻繁に飲み会を開く彼女たちだが
  日本酒は
  「すぐ酔っぱらうイメージ。」
  「おじさんが飲むイメージ。」
  「自分で買うことはない。」
  など日本酒をいちばん口にしない世代である。
  この市場に風穴を開けようと
  メーカーは新たに開発した日本酒の審査会を開催した。
  30代の女性たちが直接審査し
  最も支持を得た酒を商品化しようという試みである。
  
  グランプリに選ばれたチームのリーダー田中義人さん。
  暖冬の製法を受け継いできた田中さんは
  30代女性の好みは未知の世界だった。
  「女子会には男性なので行ったことがない。
   どんな雰囲気でどんなものが飲まれるか
   まったくわからず最初は困った。」

  田中さんがまず相談を持ちかけたのは
  最も身近な30代の女性である妻の陽子さん。
  「私はそんなに日本酒飲めないから
   アレンジしたり割って飲めるといろいろな人が飲めるかも。」
  さらに妻の友人や同級生にも徹底調査をした。
  彼女たちが望んでいたのは今まで造っていたのとは全く違う日本酒だった。
  こうして生まれたのが濃厚で甘酸っぱい日本酒。
  ロックやソーダ割り、デザートなど好みに合わせて楽しめる。

  30代女性たちの反応は・・・
  「甘い。甘い。甘い。
   酸味もある。
   日本酒じゃない感じ。」
  「そんなにカーッとこない。
   まろやかな感じがする。」

  日本酒を飲むのはちょっと・・・という方には日本酒の化粧品。
  きめが細かく美しい麹の手・・・。
  日本酒には美肌効果があるといわれている。
  その効果を女性に実感してもらいイメージアップを図ろうというのである。
  化粧品を開発したのは新潟県湯沢町の江戸時代から続く日本酒メーカー。
  市場調査を命じられたのは日本酒の営業担当だった小川哲夫さん。
  「大吟醸 純米酒って話をしていたが
   翌日から“モイスチャーエッセンス”に変わった。
   大変苦労しました。」

  期せずして化粧品担当になった小川さんが始めたのは
  徹底して女性の好みを知ることだった。
  まずは売れ筋の化粧品を片っ端から試しぬり。
  「女性にはしっとりが受けるのでしょうか。」
  さらに美容室に通い詰めた。
  「デザインの参考になります。
   情報の塊です。女性誌は。
   高いものはデザインが抜群に素晴らしい。きれい。
   そして女性はきれいなデザインの物に囲まれて過ごしたいと言う。」

  こうして生まれた日本酒の化粧品。
  「匂いもしないしいいです。
   しっとりして。」
  「一升瓶は男性向き。
   こっちはちょっと女性的なイメージ。」

  生き残りをかけ新たな挑戦を始めた日本酒メーカー。
  30代の女性を取り込むための模索が続く。
  
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