8月2日 おはよう日本
スイーツの街として知られる神戸。
神戸市東灘区のある工場では毎月470何個のプリンが作られている。
プリンはタンクの中で卵や牛乳、砂糖などと混ぜ合わせて作られるが
タンクの端にはプリンの液体の一部が残ってしまう。
残ったものは年間600トンにもなる。
これまでは捨てていたが
今回 新エネルギー“バイオガス”の精製に役立てることにした。
神戸市東灘区の下水処理場に運ばれる。
「食品工場から持ってきた廃棄物は
ここで下水処理で発生した汚泥と混ぜて処理していきます。」
粉末になったプリンの残りは下水の汚泥と混ぜられる。
プリンなどのスイーツは
バイオガスを発生しやすい糖やでんぷんなどの有機物を含んでいる。
汚泥だけでバイオガスを取りだすのと比べ
スイーツを混ぜると発生するバイオガスの量は
約2倍に増えることが神戸市などの実験でわかった。
細かく砕いた木材も入れると余分な水を取り除く効果が高まり
バイオガスをつくる効率はさらにアップするという。
こうした取り組みは全国でも始めてである。
出来たバイオガスは市役所の公用車や市バスなどの燃料にもなる。
神戸市は5,000世帯分(年間200万㎥)にあたる量の
バイオガスの生産を目指している。
神戸市スイーツプロジェクト担当 佐藤礼次郎係長
「神戸といえばスイーツ。
地場産業で洋菓子工場がたくさんある。
そこで発生する廃棄物を利用してエネルギーに変えていくというところが
神戸らしいかなと思っています。
いろんな工場からたくさんの原料を持ってきてどんどんガスを作り出し
市民の皆様に使っていただきたい。」