1月11日 Bizプラス
外国人投資家は“アベノミクス”をどう評価している?
(ムーディーズ・アナリティックス マーク・ザンディチーフエコノミスト)
前向きに評価している。
投資家はこの20年の低成長とは違う変化を感じている。
日本の当局がこれまで試したことの無い大胆な政策を取り入れる姿勢を
マーケットは前向きにとらえている。
日銀は量的緩和を実施してきたが対応で何が足りなかった?
デフレから脱却するまで金融資産を無制限に買って買って買いまくり
あらゆる手立てをとるという姿勢が足りなかった。
このため金融政策にに対する新政権の主張は正しい。
ただ財政政策についてはやや懐疑的に見ている。
なぜ財政政策に懐疑的なのか?
緊急経済政策は一定期間 経済に栄養ドリンクを与えるという点では意味があるが
短期的な効果しかないからだ。
日本の当局が本来必要な構造改革を実行に移さないおそれがあるので
私は懐疑的なのだが
構造改革を伴わないかぎり
緊急経済対策で残るのは財政赤字の負担だけだ。
日本経済 成長のカギは?
構造改革。
日本では政治家にとっても人々にとっても“変革”は難しいようだが
労働市場の改革 規制緩和 移民受け入れなど
思い切って変わらないかぎり日本経済は成長に向けたギアが入らない。