1月17日 Bizプラス
一昨年の集団食虫同事件のあとメニューから消えたユッケを
復活させようと焼肉業界では新たな取り組みを始めている。
焼肉業界の見本市で注目を集めたのが牛肉のユッケ。
1800店が加盟する全国焼肉協会が発表したこのユッケは
1食ごとにパックされている。
店ではパックを開封してそのまま客に提供。
従業員が生肉に触れないことで食中毒のリスクを回避できる。
一昨年厚生労働省は生で食べる牛肉について
加熱殺菌や専用設備での加工を義務付けた。
コストがかかる為協会に加盟するほとんどの店がユッケの提供を断念している。
(焼き肉チェーン店)
「ユッケはやはり売れ筋商品だった。
売れ筋商品をやめるのは死活問題。」
そこで協会では食品メーカーと契約し専用設備でユッケに加工してもらうことにした。
工場ではまず基準にのっとり加熱殺菌。
さらに独自の対策として肉の表面を焼いている。
加熱した表面を削り取り残った生肉の部分をカット。
商品すべてについて細菌検査も実施している。
さらに子どもや高齢者、抵抗力の低い人は食べないよう呼びかけている。
このパックされたユッケを加盟店は協会を通じて仕入れる。
(焼き肉チェーン店)
「ユッケをどこもやっていないからいち早く取り入れれば繁盛する。」
課題はコストである。
加工費や材料費がかさむためこれまでよりも2割ほど高くなってしまう。
(全国焼肉協会 新井泰道会長)
「今度は調理師上がったものが来るのでやはり高くなる。
個数の問題。
需要が多ければ多いほど食品メーカーとの交渉も成り立つし安くなっていく。」