1月16日 Bizプラス
16日に発表されたビール系飲料の出荷量は過去最低となった。
大手ビールメーカーのまとめによると
ビールと発泡酒、第3のビールを合わせた去年1年間の出荷量は
554万キロリットル余で
前年を1%下回り8年連続で過去最低となった。
都内の飲食電でまず飲んでいるのはワインやカクテル。
「2杯目ぐらいからただ苦いだけの感じになってくる。」
「ビールは飲まない。
苦いから。」
消費者の好みが多様化し若い世代を中心にビール離れが続いている。
キリンが提案したのは自分で作るビールのカクテル。
3月から缶ビールとセットで販売する予定の
直径1ミリの穴が10個あいている茶こしならぬビールこし。
果実酒やジュースの上からビールをつぐと
2つの飲み物が混ざらずにくっきりと分かれる。
見た目の美しさや自分で作る楽しさを感じてもらうことで
若者にもビールを飲んでもらおうというねらいである。
カシスを入れたもの
サイダーとの組み合わせetc.
(キリンビール マーケティング部 門田邦彦主査)
「単純にビールをそのまま飲んでくれ
といっても若い人はなかなか振り向いてくれない。
面白いと思ってもらえることをどんどん提案していきたい。」
原点に立ち返ってビール本来のおいしさを追求しようという動きも出ている。
サントリーでは飲食店を対象においしくビールを提供の指導に力を入れている。
つぎ方を教えるだけでなく
1時間ごとに炭酸ガスを調整するように義務付けた。
店内の温度の変化でビールの風味が損なわれないようにするためである。
さらに樽を開けてから3日以上たったビールは販売しないように決定している。
(サントリー酒類ビール事業部 安達考俊課長)
「1人でも多くのお客様に飲んでいただくため
おいしさに徹底的にこだわっていくことを1歩1歩やっていくしかない。」
若い世代を中心にしたビール離れを食い止め
どのように新たなニーズをとらえていくのか
各社の知恵と工夫が試されている。