1月15日 BIZプラス
ローソン 新波剛史社長
楽天 三木谷浩史社長
ディー・エヌ・エー創業者 南場智子さん
日本マイクロソフト 樋口泰行社長
共通点はハーバードビジネススクールでMBA取得。
1908年創立のハーバードビジネススクールのモットーは
世界的に卓越したビジネスリーダーの育成。
それが新興国の台頭が著しい今 育成方法が大きく変わっている。
いま直面する最大の課題は?
(ハーバード・ビジネススクール ニティン・ノーリア学長)
「これまではアメリカ企業のマネージメント手法の研究が中心だった。
世界経済の中心がアメリカだったので当然で
世界各国から学生がアメリカ型経営を学びに来た。
ところが時代は変わった。
世界で活躍するビジネスリーダーを育成しようとすると
アメリカ企業についてだけ教えていては無責任になった。」
具体的にはどういうこと?
「以前はアメリカなど先進国の企業の様々な事例を
ケーススタディとして教室で教えていたが
ビジネススクールとして真の意味でグローバルのなるのは不十分だ。
そこで900人の学生全員を1年目に新興国に送り込んでいる。
学生たちには新興国である企業で商品開発をしてもらう。
例えばインドの場合 店に配送しようと思ったとき
最後の1キロはトラックでは絶対にたどり着けない。
混雑した狭い道を行き来するには小回りのきく別の小さな乗り物が必要で
こういうことは現地に行ってみないとわからない。」
アメリカにいては学べないのか?
「少なくともハーバーででは失敗した。
学生たちは皆 アメリカで商品開発の構想を練る。
世界各地から集まっている精鋭たちが新興国に行ってみると
机上で考えていたことがまったく通じないことを初日に思い知らされる。」
グローバルリーダーとは?
「OPPORTUNITY SEEKER “チャンスをつかみ取る人”。
世界各国を見渡してチャンスを自らの手でつかみ取る人。
グローバルリーダーたる者
自ら世界各地を見て歩き肌で感じなければ
いまの急激なビジネス環境の変化にはついていけずチャンスを逃していしまう。」
世界に名高いビジネススクールさえも今の時代は変化を求められる。
ノーリア氏は10代学長でインド出身。
初のアメリカ生まれでないハーバードビジネススクール学長である。
学生を新興国に派遣することはノーリア学長の発案で始まったが
まだ試行錯誤である。
2年でMBAを取得するこの大学院の学生は1学年900人。
約40%がアメリカ以外出身で
学長は学生については十分に国際化したと言う。
日本人10人 中国人40人 インド人50人
日本人の学生はバブル期の1992年前後に比べると半分で
志願者で見ても中国、インドよりも大きく少ないと言う。
日本の若い人へのメッセージ
(ハーバードビジネススクール ニティン・ノーリア学長)
「変革というものは若者から起きるものだ。
世界第3位の経済大国でありながら日本の存在感は世界的に薄い。
若者たちは世界に打って出よ。」