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今年のユーロ圏経済は

2014-01-23 08:00:04 | ビズ プラス
1月12日 BIZ+SUNDAY


マドリード市内のある衣料品店では1年中何らかの形で値下げをしているという。
店の中には至る所に値下げの札。
なかには定価の3分の1にまで値下げしている商品もある。
「このコートは393ユーロだったのが今は99ユーロです。」
スペインは信用不安の影響から失業が増え賃金が低迷。
値下げをしないと物が売れなくなっている。
スペインではいま日本が陥ってきたデフレのような状況にある。
靴屋も大半の商品を値下げ。
それでも売れ行きが悪く仕入れた靴の4分の1を返品していると言う。
(靴屋店主)
「もう限界です。
 3月まで何とか頑張ろうと思っているが現時点では難しそうだ。」
デフレが懸念されているのはスペインだけではない。
ユーロ圏全体で消費者物価の伸びが鈍化している。
その一方で資金が流入しているのがドイツである。
ドイツでは大都市のマンションの価格が大きく上昇しているのである。
(不動産会社担当者)
「ベッドルームが3つあるタイプの部屋をご紹介します。」
ベルリン郊外にあるこのマンションは通勤に便利で子どもを持つ若い夫婦などに人気である。
マンション価格はこの2年で15%程度値上がりした。
中心部で建設中のマンションは着工した去年9月よりもさらに20%近く値上がりしている。
ヨーロッパの信用不安がくすぶるなか経済が好調なドイツの不動産が世界中の投資家を引き付けている。
(投資会社セールス責任者 イスマイル・ヤサーさん)
「ベルリンは安定した投資に魅力的な市場だ。
 ほかに投資する選択肢も少ない。」
不動産の過熱が進むドイツと急激な物価の下落が進むスペイン。
緻密な経済情勢の中でもしユーロ圏でデフレが広がれば日本以上に解決は困難だと指摘する専門家もいる。
(モルガン・スタンレー チーフ・エコノミスト ヨアヒム・フェルスさん)
「もしユーロ圏が日本のようにデフレに陥ったら政治的混乱に発展するだろう。
 政府や規制等客の速やかな決断が必要だ。」

Q.ユーロ危機は去ったか?
(欧州中央銀行 トリシェ前総裁)
「悲劇のような危機が起きるリスクは消えたと思う。
 それは欧州当局の努力の成果だ。
 目の前の脅威は去ったが慎重であるべきだ。
 自己満足に陥ってはならない。」
Q.スペインなどでは物価が低い状況が続いている。デフレに陥るのでは?
「単一通貨圏の中である国ではデフレになってもユーロ圏がデフレだとは言えない。
 スペインは産業競争力を失ったが物価が下落し競争力を取り戻しつつある。
 一方ドイツは競争力が高く賃金や所得が増えるのは当然だ。
 将来を見据えると今の調整を経て各国の物価は同じ水準に収れんしていくだろう。」
Q.2014年はユーロ圏にとってどんな年になりそうか?
「徐々に改善している経済がさらに力強さを取り戻す年になると思う。
 すでに決めた政策を実行に移すことに注力し決して立ち止まる年にしてはならない。
 各国は可能な限り成長率を引き上げ雇用を生み出すことに尽力すべきだ。」
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