1月25日 編集手帳
ラジオドラマの脚本にト書きがあった。
〈音もなく降る雪〉。
ある放送局の語り伝えにある。
映像で表現するテレビではなし、
効果音のスタッフは頭を抱えたらしい。
もしも〈春の足音〉とト書きにあったら、
どんな効果音になるのだろう。
じつは毎晩、
ラジオから流れるその足音に耳を傾けている。
ドラマではない。
「あすの日の出の時刻」である。
東京は、
きのうが6時47分。
きょうが6時46分。
日一日と夜明けが早くなっていくのが分かる。
寒い夜、
暗闇を通して〈春の足音〉に耳をすます。
ちょうどいま、
追い込みに入った受験生諸君の心境に似ていなくもない。
折も折、
ノロウイルスやインフルエンザが猛威をふるっている。
1分1秒が無駄にできないとしても、
疲れて体調を崩してもいけない。
悔いの残らぬ形で本番を迎えてほしいものである。
杉山平一さんの詩『三月』にある。
〈トンネルは必ず抜けるものだ
待つものは必ずくるのだ
来たのかもしれない
郵便箱にポトリと音がする〉。
次にめくる台本のページには、
きっとト書きが書かれていよう。
「舞台狭しと跳ね回る」。
あと、
もう少し。
ラジオドラマの脚本にト書きがあった。
〈音もなく降る雪〉。
ある放送局の語り伝えにある。
映像で表現するテレビではなし、
効果音のスタッフは頭を抱えたらしい。
もしも〈春の足音〉とト書きにあったら、
どんな効果音になるのだろう。
じつは毎晩、
ラジオから流れるその足音に耳を傾けている。
ドラマではない。
「あすの日の出の時刻」である。
東京は、
きのうが6時47分。
きょうが6時46分。
日一日と夜明けが早くなっていくのが分かる。
寒い夜、
暗闇を通して〈春の足音〉に耳をすます。
ちょうどいま、
追い込みに入った受験生諸君の心境に似ていなくもない。
折も折、
ノロウイルスやインフルエンザが猛威をふるっている。
1分1秒が無駄にできないとしても、
疲れて体調を崩してもいけない。
悔いの残らぬ形で本番を迎えてほしいものである。
杉山平一さんの詩『三月』にある。
〈トンネルは必ず抜けるものだ
待つものは必ずくるのだ
来たのかもしれない
郵便箱にポトリと音がする〉。
次にめくる台本のページには、
きっとト書きが書かれていよう。
「舞台狭しと跳ね回る」。
あと、
もう少し。