11月23日 BIZ+SUNDAY
エシカル商品になぜ今人々がひかれているのか。
11月 埼玉のファッションビルではエシカル商品だけを集めたコーナーを新設した。
(ルミネ大宮店 営業部 布施哲也フロアマネージャー)
「アルミ製のペンダントがメインの商品になっています。」
不発弾を加工したペンダント(4,000円)。
売り上げの5%がラオスの生産者へ送られる。
ボードに途上国が抱える様々な社会問題を提示している。
(客)
「そんな背景があったんだなって。
着てみようかなと思った。」
(ルミネ 橋本範文環境マネジメント室長)
「商品の後ろにあるストーリーということを価値としてお客様自身が感じている。」
商品にストーリーを求める消費者たち。
価格の安さにこだわるファストファッションに物足りなさを感じる人が増えているのである。
都内に住む市川さん夫妻は誕生日には互いにエシカルなものを選んでプレゼントしている。
「これはルワンダの素材を使ったエシカルジュエリー。」
奥様へのプレゼントは廃棄された肉牛の角を加工したピアス。
ご主人はネパールの少数民族が製作したバッグをもらった。
「せっかく買うならだれが作っているか
どんな商品かわかるものを買いたい。」
社会貢献につながるエシカルビジネスに自分たちも取り組みたい。
10月 市川さん夫婦はエシカルにこだわったカフェをオープンした。
内装も環境に配慮した素材でできている。
「バターミルクペイントといって牛のミルクのたんぱく質を使って作られたペンキで
これも人に害がないもの。」
料理はオーガニックの食材を使い
コーヒー豆は割高でもタイの農家から直接仕入れている。
オープンから1か月
エシカルという言葉を知らなかった客にもその魅力が伝わり始めている。
(客)
「ストーリーを知ったことによって深みがある。」
「すごく魅力的だったので来てみようかと。」
(市川さん)
「カフェに行ってコーヒー飲みました
はい終わり
でなく
空間としての居心地の良さだけでなく何か感じ取ってもらえるものがあるカフェを作りたい。」
実は市川さんがカフェを開業できたのはエシカルに共感する人たちの後押しがあった。
ネットを通じて投資家から資金を集めるクラウドファンディングで目標を上回る120万以上の開業資金が集まった。
自分も社会貢献がしたいと言う市川さんの思いに200人もの人たちが応えたのである。
(サイトを運営するハイパーインターネッツ 石田光平代表取締役)
「ストーリーが投資家に伝わりやすい
共感しやすいプロジェクト。
付加価値をおくという消費の仕方が当たり前になっている。」