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企業が注目 アジアンエリート ②激しさ増す留学生の獲得競争 

2014-12-18 08:00:00 | ビズ プラス

12月7日 BIZ+SUNDAY


アジアンエリート
いま大きな課題に直面している。
日本の大学にやってきている留学生が他の国に奪われる事態が起きている。

経済紙が調べた企業の人事部が注目する大学。
東京大学などを抑えて1位になったのが立命館アジア太平洋大学APURithumeikann Asia Pathific Unibersityである。
APUは大分県別府市にある。
アジアを中心に80の国と地域から留学生を受け入れている。
グローバル企業で通用する人材を育ててほしいという経済界の強い後押しで2000年に開校。
これまでに1700人以上が日本企業に就職してきた。
しかしここ数年留学生の獲得が難しくなっている。
(立命館アジア太平洋大学 近藤祐一入学部長)
「競争はかなり厳しくなっている。
 大学同士の戦いと同時に
 国同士が留学生を分捕りあう時代に入っている。」
日本へ留学する学生は10年前と比べあまり伸びていない。
一方 急激に増えているのが韓国。
日本へ来る留学生が奪われる形になっているのである。
なぜ韓国に留学する学生が増えているのか。
そこには国家戦略がある。
インチョンに開発された経済特区。
ここに10を超える大学を誘致。
奨学金を充実させアジアンエリートを集めている。
(ベトナムからの留学生)
「将来はLG サムスン ロッテといった韓国の大企業に就職したい。
 はっきり言って日本の時代は終わった。」
さらに大学の周辺にはバイオやITなどに力を入れる最先端の企業を誘致。
すでにサムスン ポスコ LGなどグローバル企業50社が進出している。
大学を卒業したアジアンエリートを企業に送り込む戦略である。
(サムスン・バイオエピス 運営管理部部長)
「我々はバイオ分野に特化しているのでその分野で優秀な学生を育成してもらえれば我々の役に立つ。」
国家戦略としてアジアンエリートを育て囲い込む韓国。
将来アジア市場で活躍してもらうことで韓国経済の成長につなげようとしている。
(韓国教育部 留学生担当 イ・ジュヒチーム長)
「韓国が成長するためには留学生の活躍が欠かせない。」 
激しさを増すアジアンエリートの獲得競争。
APUでは留学生性確保のため70人にのぼるリクルーター部隊を設けた。
世界30か国を直接訪問しエリートの獲得を目指す。、
今年 大学はある国に初めてリクルーターを派遣した。
ヒマラヤ山脈の東にあるブータン。
高い教育水準が特徴である。
(APUリクルーター フナキ・カイツウさん)
「他の国も来てない感じがするので。
 いい原石を見つけたら日本のためになる。」
ブータンの教育水準が高いのは国が国際的に活躍できる人材を育てようとしているからである。
高校までに授業料は無料。
ほとんどの授業は英語で行われている。
この日リクルーターが訪ねたのはブータンでも有数の進学校。
日本企業の初任給を紹介し留学を呼びかけた。
ブータンの大学初任給の約7倍にのぼる。
(高校生)
「話を聞いてすごく魅力を感じた。」
「留学するなら日本に決まりね。」
日本への留学に興味を持ったブータンの高校生たち。
大学では今後もアジアンエリートの獲得に力を入れて行こうとしている。
(APUリクルーター フナキ・カイツウさん)
「子どもたちからメールアドレスをもらっているので今からフォローする。
 僕としてはうれしい成果になるのではないかと思う。」

 

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