12月15日 キャッチ!
アメリカ東部コネティカット州の小学校で男が銃を乱射し児童や教師など26人が死亡した事件から2年。
この事件を受けてアメリカでは銃規制の強化を求める声が高まったが
フランス2は
“銃社会のアメリカは変わっていない。
子どもの時から銃を学んでいる現状がある”
とレポートしている。
サラちゃんは12歳
次女のエイミーちゃんは9歳
そしてジェームズ君は15歳である。
コレイア家では銃を複数所有している父親が週に1回子どもたちに銃の扱い方を教えている。
次女が大好きな22口径の小さなピンク色の銃と機関銃を2本持ってきた。
父親のジョンさんは銃を20丁ほど持っているが
銃規制が最もゆるい州のひとつであるアリゾナ州では決して珍しいことではない。
ジョンさんは自ら銃の扱い方を教えることも家族で好きなだけ射撃場に通うこともできる。
施設で監督する人がいれば他に何ら規制は無い。
末っ子のエイミーちゃんは8歳の誕生日祝いにに初めて銃をプレゼントされた。
(サラちゃん)
「銃の扱い方を学ぶのは良いことだと思う。
緊急事態の時に使えるから。」
しかし今年9月に射撃場で事故があったのもアリゾナ州だった。
機関銃の打ち方を学んでいたエイミーちゃんと同じ年の子が
銃をコントロールしきれず弾がコーチの頭に当たってしまったのである。
コーチは即死だった。
しかしジョンさんは次のように言っている。
「自宅に銃が無くても子どもには銃の使い方を教えるべきです。
子どもたちの家に銃があることだってあるわけですから。
安全な使い方を身につけていれば事故は防げます。」
アメリカは世界で銃が最も出回っている国で
3億丁
国民1人当たり1丁持っている計算になる。
しかし銃による事故も年間犠牲者数は3万人と世界で最も多い国である。
それでも小さな子どもが銃のレッスンを受けることが出来る社会なのである。
国内に多くの銃が存在するからこそ若者も銃に魅了されやすいと射撃場のコーチは言う。
「子どもたちは銃が好きですね。
音も大きいしテレビやゲームでも使われているから魅力的に感じてしまうのです。
ただたいていの場合銃を使ってしまったらその結果がどうなるのかわかっていないのです。」
アメリカでは毎週平均2人の子どもが銃で亡くなっている。
それでも憲法で保障されている銃を保持する権利を見直そうとする動きはない。