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2014-12-21 18:35:48 | グルメ


 


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美しき曲線の前途に幸多かれ

2014-12-21 08:00:00 | 編集手帳

12月17日 編集手帳

 

工藤直子さんに『花』という詩がある。
〈わたしは/わたしの人生から/出ていくことはできない/ならば ここに/花を植えよう〉

ひとつの夢が破れたとき、
人は“第二の人生”という花を植える。
できれば、
夢の跡から離れた場所に植えたいのが人情だろう。
近くに植えて、
挫折の記憶に日々新しく胸を刺されるのはつらい。
まばゆい栄光の時を知る人であればなおさらである。

その人は夢の跡に花を植えた。
プロ野球DeNAで5年間にわたって裏方の用具係を務めた入来(いりき)祐作さん(42)である。
選手のためにボールをそろえ、
ユニホームを準備し、
グラウンドを整備した。
かつては巨人にドラフト1位で入団した投手である。

入来さんがソフトバンクの三軍投手コーチに就任し、
指導者の道を歩むことになったという。
植えたときはまさか咲くと思いもしなかった花だろう。
記者会見では男泣きに泣いたと聞く。

用具係の実人生そのままの設定で缶コーヒーのテレビCMに出たことがある。
共演した宇宙人役の語りを思い出す。
〈この惑星の住人の人生は一直線とは限らない〉。
美しき曲線の前途に幸多かれ。

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