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ロシアで広がるステーキブーム

2016-08-03 07:15:00 | 報道/ニュース

7月14日 キャッチ!


香ばしい香りが食欲をそそる炭火焼のステーキ。
モスクワの中心部にあるステーキ専門店。
その名も“魚はありません”。
去年11月にオープンし
1日に約500人が訪れる。
(利用客)
「素晴らしいステーキだ。
 肉がいいね。」
「ステーキはよく食べます。
 とてもジューシーね。」
モスクワは近年ステーキブームで
このような専門店が相次いでオープンしている。
この店の自慢は厳選されたロシア産の牛肉である。
リブアイステーキ 1kg 約9,500円。
赤身と霜降りのバランスがちょうどよく
女性客からも注文があるという。
(レストラン幹部 リャベチコフさん)
「お肉が大好きというお客さんに満足してもらっています。
 良い肉が入手可能になったので
 今後も専門店は増えるでしょう。」
これまでロシアの焼肉料理の定番と言えば
豚肉などを串に刺して焼く“シャシリク”だった。
タマネギなど酸味のあるソースに漬け込んだ肉は柔らかくおいしく食べられる。
そんなロシアでなぜステーキが今ブームになっているのか。
(ロシア食肉協会 ユーシン会長)
「ロシア人にはステーキを食べる習慣はありませんでした。
 海外で食べる機会が増えたので
 国内にも専門店が出来ました。」
ソビエト崩壊後
ロシア人が頻繁に欧米へ旅行するようになり
肉本来の味を楽しむスタイルが浸透したという。
そしてステーキ人気をさらに高めているのが
目覚ましく向上した国産牛肉の品質である。
ステーキ専門店で提供している牛肉の生産地である西部ブリャンスク州。
ここを拠点にしているのは大手の食品会社。
牧場から工場に至るまで設備を整え
年間4万トンに牛肉を生産している。
育てられているのは肉牛として世界的にも人気があるブラック・アンガス
エサは自社農場で育てたトウモロコシなど。
輸入飼料は一切使用していない。
さらに肉質の向上のためにこの会社が導入しているのがカウボーイである。
牛になるべくストレスを与えないよう広い敷地で放牧するために
カウボーイが必要なのである。
本場アメリカのカウボーイの手ほどきを受けた。
獣医師と連携して子牛の健康管理を行っている。
さらにおいしさに一役かっているのは
一昨年完成した工場設備である。
肉の断面を撮影するだけで霜降りの度合いを判別できる優れものである。
より質の高い肉を求めるレストランの要望に応えている。
(食肉工場 担当者)
「商品は安価ではないので品質が一番です。
 質が悪いと二度と買ってもらえないので
 そんな肉は絶対に出荷しません。」
ロシアで広がるステーキブーム。
広大なユーラシアの大地で育てられた肉牛が
その人気を支えている。


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