7月23日 おはよう日本
江戸時代から続く南部鉄器の技術を生かし作られている「南部風鈴」。
独特の高い音が夏に響く。
鉄でできた風鈴の生産量日本一の岩手県。
南部風鈴は今も職人たちの手作業で作られている。
全盛期は1年に約400万個作られていたが
今では10分の1以下になった。
昔にくらべ町でその音を耳にする子tも少なくなっている。
(水沢鋳物工業協同組合 戸田努さん)
「マンションなどの集合住宅にお住まいの方が
隣近所への騒音を気になさって買いにくくなっていると聞いています。
風鈴の音色に和んでいただきたいので
そういった声はちょっと残念です。」
南部風鈴の音を形を変えて楽しむ人がいる。
東京に住むグラフィックデザイナーの大竹康寛さん(39)。
大竹さんはスマホのアプリで南部風鈴の音を聞いている。
(大竹康寛さん)
「風鈴の音色の落ち着いた感じが安心なのかなと思います。
人混みがありながら
騒音がありながら
1回聞くとあの場所にいながら自分の時間がある感じがします。」
マンション暮らしの大竹さん。
締め切った部屋で周りを気にせず風鈴の音を楽しむことが出来る。
(大竹康寛さん)
「形がないから何もないってわけではい。
スマートフォンの中にあるいろんなアプリの中の1つなので
部屋に誰かが来た時にBGMとして流す楽しみ方もあるし
楽しみの1つが増えた。」
たとえ形が変わっても
響き続ける岩手の音である。