7月1日 経済フロントライン
7月上旬に公開された小型のバス。
時速10km前後で走る。
運転席は無い。
周囲をカメラやセンサーで確認しながら自動で走行。
人や障害物があるとすぐに止まる。
運行するのは大手IT企業である。
8月から千葉市の公園で実際に走らせることにしている。
(ディー・エヌ・エー 中島宏執行役員)
「自動車業界×インターネットで
新しいモータリゼーションを引き起こす。」
この企業では無人タクシーのビジネスを起ち上げようとしている。
候補地のひとつが山口県周防大島町。
高齢化が加速し交通も不便なため
個人タクシーのニーズがあると考えたのである。
町も公共交通に代わる手段として
無人タクシーに高い関心を示している。
(周防大島町 椎木巧町長)
「高齢者はどんどん免許を返上するという時代になってしまった。
もし可能性があるのなら
ぜひとも大きな期待をしたい。」
島に暮らす山根恵一さん(82)。
週に数回
約7km離れた病院まで通っている。
妻のけい子さんが軽自動車で送っているが
いつまで運転が続けられるか不安だという。
「ロボットさんが病院まで連れて行ってくれるって。」
「確かに利用できればありがたいことはありがたい。」
しかし現段階では法律上無人タクシーの走行は認められていない。
IT企業と町はまず無人タクシーの実証実験を可能になるよう
国に働きかけている。
(ディー・エヌ・エー 中島宏執行役員)
「実際に来て住民と話せば話すほど
1年でも1日でも早くサービスを実現したい。
しないといけないと思う。」