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商店街の寺で“お悩み相談”

2016-08-20 07:15:00 | 報道/ニュース

7月29日 おはよう日本。

僧侶の橋本昌大さん。
向かった先は寺ではない。
商店街にあるビルの1室である。
その名は「みんなのお寺」。
宗派を問わず気軽に訪れてもらいたいと
奈良市にある寺が10年前にオープンした。
仕事や家族についての悩みなどどんな相談でも聞いてくれる「みんなのお寺」には
月に100人ほどが訪れる。
女性の相談は
優しくしてくれた祖父の葬式に立ち会えず
今でも思い出すのがつらいというものだった。
「そういうふうに気遣っていただいていることを
 本当にうれしく思われてますでしょうし
 しんどい思いをされてらっしゃるんやったら
 “大丈夫やで”と言うてくれはるように私は思うんです。」
(相談者)
「来る前はつらかったんですけど
 相談に乗ってもらって気が楽になりました。」
みんなのお寺は電話での相談も受け付ける。
この日の相談は
引っ越しをして家が狭くなったため仏壇を小さくしても良いか
というものだった。
「形あるものは変わり続けるというのが仏教の考え方。
 諸行無常という考え方がありますので
 それは時代に応じた形でできる範囲でご供養いただくことが大事です。」
(橋本昌大さん)
「敷居の低い
 こういう商店街のビルの1室でお寺の機能が発揮できれば
 昔の駆け込み寺といったイメージでとらえていただいて
 お気軽に活用していただければありがたいと思う。」
勝村朋子さんは残された遺品の整理で悩んでいる。
生前 父が書きためていた日記である。
父の事を思うと片づけることができなかった。
日記には家族との楽しい思い出や感謝の気持ちがつづられている。
(勝村朋子さん)
「もう長いことたつし
 そのまま置いといても自分の子どもに負担がかかるし
 処分と言ったら申し訳ないけど
 した方がいいかなと思って。」
仏様の前で日記を手放すことを報告する。
「きっとお父様はお喜びくださると思います。
 ノート1つ
 日記1つ
 ご処分されるにあたって
 そこにお気持ちをくんでくださる方がいらっしゃることは
 何よりのご供養になると思います。」
(勝村朋子さん)
「ずっと心に思ってたのが晴れて
 ほっとしています。」
(橋本昌大さん)
「気軽に話せる場所
 そういった場所の必要性っていうのはこれからも必要になってくると思います。
 こういう場所が日本全国いろんな場所に出来ていくことを願いながら
 精進していきたいと思います。」
どんな悩みでも気軽に相談できる現代の駆け込み寺。
人々に寄り添おうと
今日も町中にお経が響く。



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