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ゲームがスポーツに “e-sports”若者にブーム

2016-08-07 07:15:00 | 報道/ニュース

7月19日 首都圏ネットワーク


華麗な指さばき
真剣なまなざし
東京秋葉原にあるe-sportsカフェ。
仕事帰りのサラリーマンや学生たちが技を競っているのは
対戦型の格闘ゲーム。
キャラクターを動かす技術だけでなく
戦術や
相手の動きを推測する能力も求められる。
「家でやるのが練習
 ここでやるのが本番。」
「キャラクターの技を調べていこうとか試してみようとか
 やっぱり勝ちたいので
 どうしても勝ちにいきたい。」
いまこうした対戦型のコンピューターゲームが“e-sports”と呼ばれ
注目を集めている。
専門家は
将棋やチェスなどと同じような戦略性と
指先の技術が
海外ではスポーツとして認められているという。
(e-sportsに詳しい東京大学大学院 馬場章教授)
「世界的にはフィジカル(肉体的)スポーツと
 マインド(頭脳的)スポーツ
 両方ともスポーツ。
 e-sportsはフィジカル(肉体的)な要素とマインド(頭脳的)の要素
 体を動かす要素と頭脳を働かせる要素
 そういう2つの要素を持った
 両方にまたがったちょっと特殊なスポーツといえるかも。」
このe-sportsは海外では20年ほど前に始まった。
世界50カ国以上で行われ
国際大会には数万のファンが詰めかける。
スタープレーヤーも次々に誕生。
中には獲得賞金が1億円を超えるプレーヤも登場している。
海外のブームを受け
今年4月
プロのe-sportsプレーヤーを育てる日本初の専門学校ができた。
生徒は約50人。
世界の大会で高額の賞金が出る4つのゲームごとにクラス分けている。
このクラスが専攻しているのは
さまざまな武器を使って相手を倒すゲーム。
素早い判断と操作の正確性を実践的に学ぶ。
ゲームの技術だけではない。
海外での試合に必要な英会話や
プロ契約のための法律も学ぶ。
授業料は2年間で約300万円。
(専門学校講師)
「ここで学んだ学生がe-sports業界で羽ばたく未来を想像している。
この専門学校に入学した西澤和弥さん(18)。
福島から上京してきた。
幼いころから内気な性格だった西澤さん。
まわりから大学受験を勧められたが
e-sportsなら自分の才能を発揮できると
この世界に飛び込んだ。
(西澤和弥さん)
「ゲームをプレイしているときは
 自然と笑ってたり感情を出せた。
 これが本当の自分なんだなって。」
西澤さんはこの学校で
1対1位の戦いなら誰にも負けない技術が見についたという。
キーボードを操作する左手の位置を固定。
キーボードを見なくても正確にタッチできるようになった。
マウスを動かす右腕はできる限り曲げた状態にしておくことで安定した操作が可能になった。
一方で
仲間とのコミュニケーションという新たな課題も見つかった。
西澤さんが専攻しているゲームは5人が1組となって話が展開するため
チームワークが求められる。
いち早く敵を見つけた西澤さん。
しかし仲間に的確な指示を出すことができない。
「あ ごめん 2人いる 2人おりた。
 A面に1人。」
(講師)
「敵の足音がしたからいると思ったんでしょ?
 じゃあ“戻ってきて”と言えば済む。」
これが原因で仲間が全滅。
西澤さんは
技術だけでは勝ち進むことができないことを学んだ。
(西澤和弥さん)
「全然活躍できなかったが
 反省点が見えたので今後につなげたい。」
プロの世界で活躍できるのはほんのひとにぎり。
西澤さんにはこれから厳しい競争が待っている。
(西澤和弥さん)
「究極的には世界一。
 “自分はこれほど強いんだ”と見せられるような
 周りに感動を与えるプレーヤーになりたい。」
日本でも広がりを見せつつあるe-sports。
仮想空間で戦う次世代のアスリートが続々と誕生している。


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