5月14日 おはよう日本
兵庫県の淡路島でゲームを使ったユニークな観光の振興の取り組みが始まっている。
新たな客層の開拓をと関係者が注目したのが
若い世代などに人気の携帯端末向けゲームアプリである。
1年余りの制作期間を経て4月に一般公開された。
西日本初の「地方創生RPG」が遂に誕生。
淡路島と神話を、守れ。
はじまりの島
淡路島日本遺産RPG
タイトルは「はじまりの島」。
スマートフォンなどで無料でダウンロードできるゲームアプリである。
真剣の輝きを取り戻して魔物を倒す?
輝きってどうやって取り戻すんや?
研ぎ直せばええんか・・・?
現代の淡路島に住む男子高校生が歴史をゆがめようとする魔物と戦う物語である。
有名なRPGのように仲間とともに旅を続けさまざまな試練を乗り越え成長していく。
このゲームは地元の自治体などでつくる淡路島日本遺産委員会が700万円をかけて制作した。
南あわじ市役所の並木さんはプロジェクトの中心メンバーの1人である。
(南あわじ市役所 並木さん)
「実際 歴史には興味ないけれど
ゲームが好きで淡路島にも興味があるというような方にアプローチすることで
そのゲームをきっかけに淡路島のことをもっと知りたいと思っていただけたらなと。」
このゲームはとにかく淡路島にこだわっている。
江戸時代からの特産品淡路瓦と
弥生時代を研究する上で貴重な発見される松帆銅鐸。
この2つをもとにしたのがキャラクターの「鬼銅鐸」である。
地元の12歳の少年が考えた。
ほかにもタマネギやトラフグなど敵のキャラクターのほとんどは島ゆかりのものがモチーフで
一般からのアイデアが多く採用された。
ゲームの中には現実の観光スポットや文化財をモデルににした場所も登場。
その数は島全体で15か所にのぼる。
そして実際に淡路島に足を運んでもらうための仕掛けも用意された。
おのころ島神社では携帯端末の位置情報のサービスを利用して限定のレアなアイテムが手に入るようにした。
島を訪れるきっかけにしてもらおうという狙いである。
ゲームには島を訪れた際に使えるお得なサービスも導入。
並木さんが訪れたのは南あわじ市の和菓子店。
(並木さん)
「実際の終わ地島の店舗で使えるクーポン券というのを発行しまして
実際に淡路島に来ていただくということをどんどん進めていけたらなと思いまして。」
クーポン券の内容は割引価格で買い物が出来たりプレゼントがもらえたりとさまざま。
これまでに20か所以上の施設や飲食店が協力を約束してくれた。
(和菓子店)
「おもしろそうだなって単純に。
また地域の活性化につながるのもいいことだなと思いましたので。」
ゲームのお披露目の催しがあった日。
ゲームを体験できるコーナーも設けられた。
(参加者)
「おもしろかった。」
「結構リアルで面白いと思いますね。
親近感があって。」
(南あわじ市役所 並木さん)
「かなり楽しんでいてくれてて見ていてうれしくなりました。
淡路島な古事記にも登場すりょうな歴史の深い島ですので
そういった歴史を知っていただいて
淡路島に興味を持っていただいて
足を運んでいただけたらなと思います。」
ゲームを使ったユニークな地域活性化の取り組み。
淡路島をあげて観光地としてのレベルアップを目指す。