5月15日 おはよう日本
いまやサバ缶の生産量はツナ缶より多いという。
種類も色々増えている。
カレーで煮込んだもの
トマトソースで洋風にアレンジしたもの
缶のデザインがヨーロッパ風の食器のイメージがのもの。
サバ缶は手軽に料理に使えるとあってレシピ本もたくさん出版されている。
その裏ではメーカーでは悩みもある。
サバ缶の生産が盛んな宮城県。
仙台市のスーパーでは去年の秋ごろから売り上げが伸び
いまでは人気商品として定着している。
(みやぎ生協)
「早いと午前中
遅くても1日2日で売り切れる状態。」
気仙沼市のサバ缶工場。
サバ缶人気を受け去年生産量は8割増やしたという。
悩みの種となっているのがサバの仕入れ価格の高騰である。
この会社では国産のサバにこだわり大きくて脂がのったものを選んでいる。
こうしたサバは9~12月にかけて多く取れる。
ところが去年のその時期の漁獲量は前の年より2割近く減少したのである。
例年より沖合の海水温が高くなりサバの群れが北上したためとみられている。
その結果 サバの仕入れ価格は前の年の1,5倍に上昇。
会社ではこの春
主力商品の水煮の価格を300円から350円に上げるなど値上げに踏み切った。
しかしこれ以上の値上げは難しいと考えている。
(ミヤカン 社長)
「サバは大衆魚なので
ある程度みなさん
このぐらいまでなら買えるという家格を持っている。
それ以上どんどん高くすると客の“サバ離れ”が起きてくる。」
サバ缶に続く新たな収入源を確保しようとこの会社が目を付けたのがイワシの缶詰である。
これまではまり需要がなかったためわずかな量しか生産していなかった。
ところがサバ缶ブームの波及効果で
同じ青魚のイワシ缶も人気が出始めたのである。
そこでこの会社では生産量を大幅に増やした。
サバ缶よりも安く提供できるイワシ缶は今後さらに需要が高まると見込んでいる。
(ミヤカン 社長)
「お客さんは食べてみたら“イワシはおいしい”と。
脂もあるしおいしいということで見直されているのではないか。
それに応えていくのがわれわれの使命かなと思っている。」