日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

“日本一ドローンが飛ぶ町”へ 徳島 那賀町の挑戦

2019-06-20 07:00:00 | 報道/ニュース

5月28日 おはよう日本


徳島県那賀町の森の中に設けられたドローンのレース場。
速いものでは時速100キロ超にもなるというドローン。
ドローンからの映像を見ながら巧みな操作でいくつものゲートをくぐり抜ける。
(ドローンの愛好家)
「やっぱり自由に思いどおりに飛ばしたら
 ごっつい快感がある。
 自由に操るというのが最大の魅力かな。」
東京23区よりも面積が広いものの人口が8,000人余の那賀町。
高齢化率は50%に迫り過疎化も進んでいる。
県内外からドローンの愛好家を呼び込もうと
3年前 全国に先駆けてドローン推進室を設置した。
ドローンを使って何か面白いことができないか。
地域おこし協力隊の隊員が町に提案した。
しかし町民からは「危なくないか」という心配の声が上がった。
そこで町は町民向けの講習会を開催しドローンの楽しさを知ってもらう機会を設けた。
(元地域おこし協力隊の男性)
「ニュースだけだとどうしてもネガティブなイメージだけなんですけど
 実際に自分で触って体験してもらうと
 考え方って変わるもんだなって。」
次の取り組んだのがドローンを飛ばす際のルールづくりである。
あらかじめ土地の所有者や近隣住民の了解を得て
自由にドローンを飛ばすことのできる35か所のコースを設定した。
コースには桜並木や滝の名所などを盛り込み
町の豊かな自然を楽しめるよう工夫した。
こうした取り組みの結果
今では東京や大阪など全国各地から毎年100人ほどのドローンの愛好家が訪れるようになった。
(那賀町 ドローン推進室)
「当初の予想はすごく上回っていると思います。
 当初はこれほど那賀町の名前が知れ渡るとは思っていませんでした。
 非常にありがたいことだなと思います。」
町ではいま災害対策にもドローンを役立てようという取り組みが始まっている。
那賀町は県内でも有数の豪雨地帯。
去年7月の西日本豪雨の際は山間部で土砂崩れが起き5世帯が孤立した。
こうした孤立世帯にドローンで救援物資を届けられないか検討を進めている。
ドローンでの物資輸送に役立つと期待されているのが
阿南市の建設コンサルト会社が作成した3Dマップである。
特殊なスキャナーを搭載したドローンで
木や電線の高さ
斜面の傾斜などを計測し
立体的な地図を作った。
(建設コンサルト会社)
「2次元的な写真であったり地図であったりすると
 空中に浮いている障害物など把握できなかった。
 3次元で把握することで地形の把握
 それから空中の障害物
 そういったものの把握ができるようになりました。」
この3Dマップを利用した飛行ルートをドローンにインプットすれば
木や電線などの障害物を避けながら自動で飛行させることも可能である。
(那賀町 ドローン推進室)
「山間部ですので災害が起こりやすい地域なので災害時にもドローンを使用していきたい。
 安心安全なドローンの利活用で
 日本一ドローンが飛ぶ町を目指し頑張りたい。」


コメント