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パラ競技にも実業団を

2019-06-25 07:00:00 | 報道/ニュース

5月29日 おはよう日本


競技用の車いすでトラックをかける選手たち。
日本初のパラ陸上専門実業団チーム GROP SINCERITE WORLD-ACである。
東京パラリンピックを目指す選手3人が所属。
佐藤友祈選手は車いすの4種目で世界記録を持つ金メダル候補である。
チームを運営するのは岡山市にある従業員約50人の人材派遣関連会社。
選手たちは平日は午後2時半まで会社で事務などの仕事を行う。
安定した収入を得ながら競技を続けている。
「仕事もしつつ応援してもらえるのでいいと思う。」
実業団の立ち上げを担った選手権監督の松永仁志さん(46)。
そのきっかけは自らの経験だった。
パラリンピックに3大会連続で出場した松永さん。
20代のころ練習は当時勤めていた会社の仕事が終わった夜中。
睡眠時間も十分に取れなかった。
GROP SINCERITE WORLD-AC 松永仁志選手権監督)
「いち競技者としては遠回りしたという思いがある。
 実業団は就業時間内にトレーニングができ
 活動費も会社から提供される。
 これ以上の環境はない。」
東京パラリンピックの開催決定後 パラスポーツを取り巻く環境は一変した。
去年の国際大会
パラ陸上の日本代表選手を雇用していた企業は30社以上。
8年前の約3倍に増え
企業の関心は一気に高まった。
しかし松永さんは東京パラリンピックの後もこのブームが続くのか懸念している。
GROP SINCERITE WORLD-AC 松永仁志選手権監督)
「アスリート雇用がどこまで続くか。
 これをやってこれだけ活躍したからこそ次のステージも活躍できる。
 そのための準備は競技をしながらやらないといけない。」
松永さんはいま実業団チームを継続させるカギは地元の支援だと考えている。
この日選手たちと訪れたのは地元の自動車販売会社。
立ち上げから3年でスポンサーになった地元企業は14社。
GROP SINCERITE WORLD-AC 松永仁志選手権監督)
「地域の企業が求める実業団のあり方を教えていただきたい。」
(岡山トヨタ 社長)
「企業チームだけれど地域のいろいろな人が支える形になると地域のチームという形になってくる。
 ここをどう広げていくかはこれから実業団がより発展するかどうかの境目。」
1人でも多くの選手がパラスポーツを続けてほしい。
松永さんは地元に密着した実業団チームの姿を示すことが
2020年の後も競技環境を維持することにつながると考えている。
GROP SINCERITE WORLD-AC 松永仁志選手権監督)
「このブームというかバブルはただはじけるものではなく
 チャンスとしてとらえるべきだと思う。
 2020年 5年後10年後を見据えたシステム作りを今やっておくことが大事。」



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