ダメな子とか、わるい子なんて子どもは、ひとりだっていないのです。もし、そんなレッテルのついた子どもがいるとしたら、それはもう、その子たちをそんなふうにみることしかできない大人たちの精神が、貧しいのだ、ときっぱり言うことができると思います。(手塚治虫 『ガラスの地球を救え』より)
教師も人間。思うようにものごとがすすまず、イライラすることもあります。
「どうしてできないのだ!」
「こんなこともわからないのか!」
「勝手にしろ!」・・・
だからといって、子どもにあたってしまえば教師ではない。
じつは、過去に私もクラスの子にいらだってきつく言い、あたってしまった
ことがあります。
いまふりかえって、その子の家の前を通るたびに申し訳なく思います。
しかし、だからこそ言える。
ダメな子なんて一人もいない。
子どもたちの前で、胸を張って言える教師でありたい。
理想で言っているのではない。このことを態度と実践で示す人が、教師の中の教師です。
(写真は、『ガラスの地球を救え』の表紙より)