箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

三中校区小学校英語・中学校英語研究会

2015年10月26日 17時25分15秒 | 教育・子育てあれこれ


本日、三中では英語コミュニケーション科の授業(4限、1年B組)、西南小では15分の英語活動の授業(5限前、全クラス)と45分の英語授業(5限、6年2組)を、市内教職員に公開しました。

指導助言者として、文部科学省から直山木綿子(なおやまゆうこ)調査官にお越しいただきました。直山先生は中学英語と小学校英語の連携を図りながら、小学校での英語活動を現在、推進する中心的役割を担っておられます。

三中の英語コミュニケーション科の公開授業の授業者は、庫田先生とギャビー先生でした。英語のスピーチの発表とハロウィンにちなんだクイズがおもな活動でした。

箕面市では国に先がけて、小学校1年生から英語活動を少しずつとり入れています。現場の小学校の先生からは、慣れないことからくる指導上の課題が出されます。

さて、先週金曜日、私の高校2年の娘が,アメリカへの修学旅行から帰ってきました。はじめての海外旅行で、もともと英語は得意でない娘でしたが、帰ってくるといった言葉があります。

「お父さん、何とか通じるよ。身振りと手振りと単語を並べたら通じたよ。」
「それとね、外国の人はとにかく相手が高校生でも、むこうから近づいてきて,あいさつしてくれ、気さくに話しかけてくれるのにびっくりした。でもうれしかった。」

結局、小学校から英語を学習する意味はここにあると思うのです。相手が外国人であろうと、意思を交流でき、つながりをもつ。その楽しさやうれしさを感じ、英語を話してみたいという態度や意欲を高めること、これにつきるのではないかと再認識した次第です。

このように原点に戻ったとき、よく小学校の教員から出てくる不安の声「発音がうまくないのに子どもに教えるのはどうも・・・」は、乗り越えていける意識だと思うのです。

何よりも学級担任が一生懸命に英語を使って、communicateしようとする態度から,子どもは学ぶのです。

というのは、すべての教育活動は子どもと教員の人間関係がベースになるのですから。そして、そのベースをもとに、自分のクラスの生徒が臆することなく英語を話し、友だちや外国人と活動する様子をみたとき、これをうれしく思わない教員はいないのです。
 
今後も箕面三中校区ならびに箕面市での英語教育が推進され、地球上の人とつながる子どもが一人でも増えていくことを願いたいと思います。