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今日の6限に全校生徒を対象に、スケアード・ストレートを行ないました。
この交通安全教室の冒頭での私のあいさつをご紹介します。
100人いれば約75台。これが大阪府の自転車台数です。一方、100人いれば約55台が全国です。全国的に見ても大阪では多くの人が自転車を使います。そして箕面市でも多くの中学生が利用します。そして、自転車が巻き込まれる交通事故が多発しています。
箕面市では今年の1月より、「自転車安全利用条例」が始まっています。携帯電話を使用しながら自転車に乗った場合、またスピードの出し過ぎなど危険な運転をしている人を発見した場合には、警察が指導して警告を行い、「自転車安全指導カード」を渡します。この中に、警察から指導された人はいませんか・・・。
この条例が生まれるきっかけとなったのは、六中の2年の生徒が自転車に乗っていて、被害になった死亡事故でした。ある男子生徒が箕面市今宮付近で自転車に乗っていて、自動車とぶつかり即死する事故があったのです。
生きていれば、その子は今年成人式を迎えることになるのです。そのとき、私は六中で教頭をしていました。当時、どれだけ多くの人が悲しみ、苦しんだか。親御さんはもちろん、教員もその子の友だちも、どれほど動揺したことか。
箕面市では、自転車による事故で、命を落とす人があってはならない。このために、この条例が生まれたのでした。
さて、今日はスケアードストレートという方法で、事故現場を再現してもらいます。そして皆さんにはちょっとした恐怖を感じてもらいます。恐怖を実感することで、自転車の安全運転をするようになることが、今日の授業のねらいです。
そのために、今日は遠く関東のほうから、スーパードライバーズというスタントマンの方が来てくださいました。めったに体験できない授業です。大切な1時間にしてください。
私からお願いしたいことが1つだけあります。皆さんにとっての身の安全を守るときの敵は自動車ではなく、自分自身だということを自覚してください、ということです。
自転車を運転するということはどんなことでも起こりうるんだと思ってください。自分の身を守るためいつも安全を考えながら自転車を運転することが、運転者の責任なのです。敵は自動車ではなく、自分自身の油断であることを覚えておいてください。
今日のスケアードストレートは皆さんの安全運転の意識と習慣が合わさって、初めて効果が出るのです。
ではみなさん、今日のスケアードストレートを、自分の命と人の命を守るために活用してください。よろしくお願いします。